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便利家電に課金したら慢心した

皆さんは持っていますか、便利家電。
我が家にはロボット掃除機、ドラム式洗濯機、自動調理器、食洗機などが揃っている。
もちろん買うことのメリットはたくさんある。

便利家電は夫婦関係に良いことばかりをもたらす…だけではなかった。
私たち夫婦の場合は。


便利家電を買うことになったきっかけ

私たちがお互い1人暮らししていた時は、便利家電なんてものはひとつも持っていなかった。

それが一緒に暮らすようになるとき、「家事、大丈夫か?」と漠然と思った。
私たち夫婦は共働き。当時はお互い不規則な労働環境だった。残業もしまくり。

1人暮らしの家事もままなってないのに、2人分の家事、誰がやるの?

その不安から、まずドラム式洗濯機と食洗機の導入を検討した。
当時はロボット掃除機や電気調理器はまだ流行り始めで、値段も高かったから自分達には無関係だと勝手に思っていた。

結果、家事の面では導入して大正解だったと思う。

毎日洗濯しても朝には勝手に乾いてる。仕事に着てものがない!という心配は無くなった。
食器洗いのために水を触る必要がないので、手荒れもなくなった。

そのあとコロナが流行って、ステイホームという言葉が出てき始め、ロボット掃除機や電気調理器も需要が増えて手が届きやすくなった。

ロボット掃除機と電気調理器を導入してから、家事が楽しいレベルになった。

便利家電、最高!そう思っていた。

資本主義の落とし穴

資本主義(読み)しほんしゅぎ(英語表記)capitalism〘名〙 封建制に次いで現われた経済体制。生産手段を資本として所有する資本家が、利潤獲得を目的として、自己の労働力しか売るものをもたない労働者から労働力を商品として買いとり、商品生産を行なう経済体制。産業革命によって確立した。

コトバンク https://kotobank.jp/word/資本主義-75070

資本主義の社会に生きていると、「お金(=資本)を持っている人」の方が、自分が少しでも動かなくて良いように「労働力」といった概念を買うことができる。

ロボット掃除機やドラム式洗濯機に課金するのも、ある意味お金で労働力を買っているようなもの。お金がある人の方が力を持ちやすい世の中という前提がある。

今住んでいる家も、上記に書いた便利家電も、夫が買ってくれた。
夫は私の年収の3倍くらい稼いでいるから、それを当たり前だと思ってしまった。
「買ってもらってラッキー!」
ここに資本主義の落とし穴があった。パワーバランスが夫婦の間に生まれ始めたのだ。

「タダより高いものはない」そういうけど、ほんとうにそうだなあと思う。

はっきりとした上下関係が出てきたわけではないけど、夫は何かと「俺の金」と言うようになった。(私も一応生活費は入れている)

一方私は、「養ってもらっている」という申し訳なさが募りつつも、「でも結婚してるんだから、夫のお金は私のお金でもあるし、私も多少お金を入れている」という強がりもあり、ジレンマに悩み始めた。

夫が買ったものなのに、私はあたかも「自分が買った」かのように慢心してしまった。自分の収入に見合わない暮らしができてしまった。その一方で、夫の収入に依存し、申し訳なさも抱えることになった。

ついでに、自分のマネーリテラシーも下がったと思う。自分の収入と支出を鑑みて、お金に対する意思決定をする力。「このモノ、サービスは本当に必要か?」と比較検討したり、自分で決める力がとても下がった。

話し合いを始めた

2人の間に家計の価値観のズレが生じ始め、
あ、なんかこのままいくとやばいなと純粋に思った。私、夫のこと嫌いになりそう。

ちなみにこの時に離婚届も書いた。
(めちゃくちゃさらっと公開)
色んな問題が起きていて、離婚する覚悟が私にはあった。夫には青天の霹靂だったみたい。
離婚届を書いたことで、「夫婦って努力しないと壊れるんだ」とお互い認識するきっかけになった。

さて、色々やってみる事にした。
家事の分担のために会議を開いたところ、
話し合う土台ができた。

そこで、ようやくお互いの資産を公開して、(結婚して5年目だった)ようやくお金の価値観について話し合うことができるようになった。

お互いお金の価値観が違うこと。2人で家計をやりくりする難しさ。そんなものにやっと気づくことができた。私自身はどれだけ夫の収入に依存していたか気づくことができた。
今までお金に関しての話をタブー化してきた事を後悔した。

便利家電を夫婦で買うならこうしたい

やっぱり、2人で使うものに出費をするときは、お互いが納得した割合でお金を出し合う方が良いと思う。
(当たり前の事を言っている自覚はある)

そして、どの商品にするか比較検討からすべて一緒にやる。自分もお金を出すんだから、しっかりと推しの商品が見つかるまで検討する。

その労力を2人でやると、夫婦の信頼感も強まるし、モノに愛着が湧くと思う。

ここまで書いたけど、便利家電に罪はない。笑
本気で便利すぎて、感謝している。
共働きの夫婦に便利家電は全力で勧めたい。笑

ただ、私みたいな慢心には気をつけてねってお話でした。


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