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ほそぼそ働いてみよう。-その34 旅館の清掃の仕事をする-

25年以上勤めたお堅い職場を早期退職して、現在、小学生男子を育てながら主婦をしているまめさとです。
いろんな仕事をスポットバイトでさせていただいているわけですが、今回は旅館の清掃バイトをすることになりました。

この仕事は、かなり前に決まっていたピッキングのバイトが前日にキャンセルされ、その代わりに・・・ということで紹介された仕事。

ここのところ仕事のキャンセルが度重なり、派遣会社の姿勢に不信感がつのりましたが、予定が空いていたのでOKしました。

派遣された旅館は、修学旅行生の受け入れを行っている宿。
あてがわれた仕事は、布団のシーツ交換、部屋の拭き掃除、掃除機かけ。
水回りの掃除とかはなかったので、清掃関係の仕事としては楽な部類だったのだとは思いますが、けっこう肉体労働でした。

対象が修学旅行生なので、一部屋に10人以上宿泊なんていうパターンも。
ということは、それだけの布団のセットが必要になります。
ひたすら掛布団のシーツを交換し、枕のカバーをかけ、敷布団を運び、積み上げるという作業をしました。
布団は割と軽いのですが、数をこなすとなるとそれなりに力仕事です。

ひととおり布団セットが終わると、部屋の机やサッシなどの拭き掃除。
その後、掃除機がけです。
しかし、これがまた業務用の掃除機なんで重い重い。
仕事が終わった後、指や手のひら、二の腕に重だるさが残りました。

修学旅行生の受入れを控えたこの日は、徹底的に人手が足りていないようで。
私がペアーを組んで仕事を教えてもらいながら一緒に働いた人も、このお仕事が3回目だというスポット派遣の人。
シーツかけの手順などは把握されていましたが、全般的な段取りが分かるわけもなく、
次はどうするのかしらね…と館内をさ迷いながら手探りで仕事する・・・なんていう効率の悪い働き方をいたしました。

本来だったら司令塔の役を担うべきだと思われる人は、人手がないので自ら実行部隊として獅子奮迅の働きぶりで、とてつもなく忙しそう。
全体を俯瞰して指示する余裕はなさそうでした。

もうちょっと効率的なやり方がありそうだと感じましたが、とりあえず繁忙期だけ頭数をそろえて乗り切るっていう感じのようです。

作業をしている中で、ちらっと耳に入ってきたのは、求人をかけても人があつまらないし、すぐやめる、という社員(パート?)の人の愚痴。
まあそうだろうな・・・と思いました。

仕事がきついというのもありますが、お客さんの入り次第で必要な人数が変わるので、時給で働く場合、収入が安定しないのでしょう。
同じような時給ならコンスタントに働けて、もう少し肉体的にも楽な仕事で人手が足りていないところはたくさんあります。
パートやバイトで雇用されて働きたい人は、そっちを選ぶだろうなと思いました。

仕事自体はいろいろ変化があって嫌ではなかったのですが、想像よりも体力勝負の仕事。
もう少し時給が高くてもいいのでは、というのが正直な感想です。

スポットバイトを始めて半年余り。
パートやアルバイトといった非正規どころか、スポットの日雇い派遣で仕事を回している・・・そんな職場が世間のいたるところにあることを今、実感しています。
こんなことになっているとは、正直、お堅い仕事をしているときは想像もしていませんでした。

いまのまま、ホワイトカラーの仕事ばかりに人が殺到し、ブルーカラーの仕事がどんどん骨抜きになっていく世の中が、この先どうなっていくのか・・・。

誰にでもできるから時給が安いということだったのだと思いますが、ブルーカラー系の仕事に関しては、代わりの人はいくらでもいるから嫌なら来なくていいよという姿勢はとっくに通用しなくなっていると思うのですが。

心配しなくても、このまま人手不足が続けば、ちゃんとその辺は市場原理が働いて、うまく調整されるのか・・・?
なんとなくいろいろ考えさせられたお仕事でした。

本日の写真:苔とどんぐり
緑が目に鮮やかでした。

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