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棚貸し本屋の店番日記 #5 資格のこと

ビールが呑める大人の図書館。

夢オチの可能性も残しつつ、数年後の実現を目指しながら、シェア型書店の棚主をしています。

どんなお店にしたいかと言えば、そりゃ当然ビールが呑める店。

日常の中にある、ちょっと寄り道したい夜や家に居るのがもったいない夜。
わいわい騒ぐのではなく、人の気配を感じつつ、グラス片手に本が読める場所を作りたいのです。

開業資金は少しずつ貯めてきましたが、株に手を出し含み損地獄に堕ちました。
「バブル後最高値を更新」なんてニュースに欲をかいたばっかりに、三歩進んで振り出しに戻る人生ゲーム。
HARDモードからいち早く抜け出せるよう、note株(5243 東証G)におかれましては、一日も早い暴騰を心から祈念しております。

まあ、投資に励むより、やるべきことがあるのは分かっています。だけど物事が停滞すると、丁半博打に出る悪い癖があるんです。
その後は正気に戻るのでガス抜きみたいなもんですが、いい加減成長しなければいけません。

そんな訳で今回はナンピン買いで傷口を広げるのではなく、開業に必要な資格にお金を使いました。

食品衛生責任者。
飲食店の営業に際し、1名以上の配置が義務付けられている公的な資格です。ありがたいことに講習のみで取得できます。同じ投資でも、自分への投資は得るものがあっていいですね。

講習会は都道府県などの食品衛生協会が開催しています。オンラインもありましたが、せっかくなので会場で受講してきました。

会場の埼玉県食環センター

平日のど真ん中にも関わらず、会場には50名を超す人たち。
アラブ系な兄さんやスナックのママさん風、会社の指示で来たと思われるスーツ姿の集団など、受講者はバラエティに富んでいます。
年齢層も幅広く、飲食関連の需要が戻ってきたのであれば、呑み助としては嬉しい限りです。

講義は午前と午後に別れ、合計でおよそ6時間。途中トイレ休憩や昼食休みを挟みますが、まあまあの長丁場です。

お昼は近くにコンビニが1軒あります。だけど少し足を伸ばせば県庁の職員食堂が利用できるので、埼玉県民としてはこちらがお勧め。

見つけた時は、ほっとしました

薄暗い地下、ひっそりとある食堂。
魅力的でリーズナブルなメニューがたくさんですが、愛県精神を発揮して「武蔵野うどん」を選びました。

定食の450円と比べたら少しお高めな650円

冷たい平打ちの麺に温かいつけ汁。豚肉、ゴボウ、ネギがアクセント、噛みごたえも充分で、野趣に富んだ味わいを楽しみます。
喉越しの良いうどんも好きですが、こういうワシワシ食べる咀嚼系のうどんもいいですね。

こうして満腹状態で午後の講義に突入。
基本、お話を聴くスタイルなので、時折やってくる睡魔へ備え、ガムやミントタブレットがあるといいでしょう。

「食品衛生学」「公衆衛生学」「食品衛生法等」について基礎を学び、最後に5問くらいの簡単な確認テスト(自己採点)を受けたら、晴れて修了証が交付されます。
ちなみに受講費用は1万円ポッキリ、驚きの明朗会計でした。

何だか、投資の愚痴と武蔵野うどんの紹介がメインになった気もしますが、こうして開業に一歩近づくことができました。

この経験から学び、次の儲け話を見つけたら、今度こそうまくやろう思います。

■一箱本の市@熊谷太原堂のお知らせ■

6月10日(土)12:00〜18:00は、埼玉県熊谷市にある太原堂で開催される一箱本の市に出店します。
酒と料理の読み物を中心に、もしかしたらちょっとばかり艶っぽい本、数量限定で長野県の美味しいものも販売します。

最新情報はtwitterにて






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