愛すべき嫌なやつ

わたしはきっと嫌なやつ。

愛するよりも愛されたい。愛してくれそうな人を探して、愛してくれる人を愛してる。もらえないと返せない。無償の愛なんて湧いてこない。ただあなたがわたしを大事にしてくれるその間だけ、わたしもあなたを愛するわ。

だけどいつかを夢見てる。

どうしようもない恋に落ちて、到底わたしなんかを愛してくれないような男性に一筋に生きて、どこからか溢れ出てくる気持ちをその人だけに注ぎ続ける。よそ見なんて出来ないし、したくない。そんな人が現れて、フラフラするわたしの気持ちを留めてくれるんじゃないかなって。

恋をするたびに、この人となら、なんて期待するの。わたし惚れやすいし、立ち直りも早いから軽い女だと思われてたりもするんじゃないかな?擦れてるなって自分で思ったりもするわ。でもね、でもね、でもね、わたしは誰よりも夢見てるから、現実を前に諦められないの。まぁ仕方ないか、こんなもんか、なんて思えないのよね。

いつまでも夢見てるの。

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