新素材「ファインウーブン」お触りレポ / サンデーAFJ 2023年10月8日号

2023年10月8日 20:00

皆さんこんにちは。Hervectorの虎豆しば2号です。
iPhone 15シリーズが発表されたスペシャルイベント内で新しいアクセサリの素材「ファインウーブン」が発表されました。こちらのiPhoneケース、MagSafeウォレット、Apple WatchバンドをApple 銀座にて触れてきましたので、今回はその感想についてお送りいたします。

ファインウーブンとは一体何なのか。Appleの公式ページから引用すると「耐久性に優れたマイクロツイル生地から生まれたファインウーブンは、スエードのような質感。環境にも配慮して作られており、消費者から回収した再生素材を68%使用することで、レザーに比べて炭素排出量を大幅に削減しています」とのこと。要するに環境保護活動の一環としてレザー素材を扱うのを辞め、それを置き換える形で生まれた全く新しい素材ということですね。

では実際に触れてみてどうだったか。素材としての触り心地はスエードほどフサフサ感は無いものの、これはこれで悪くないといった質感でした。

https://x.com/nana_corriente/status/1705157317388591470?s=61&t=xYB8dIsPZZQADoEqLyfl-Q

ただ店舗で軽く触った程度で実際に使っていないので分からないですが、使用した方の感想によるとやはり布なので水には弱いとのこと。水を弾くわけではなく染み込んでいくらしいです。乾燥させれば問題ないものの、菌の繁殖など衛生面ではどうなのか少し不安が残るところです。
ただその一方でレザーは経年劣化が問題でした。レザー製品は長く使っていけば「味が出る」という表現が為されますが、レザー素材のApple純正アクセサリに限っては味とは言い難いダメージの受け方だったので、この点で言うとトレードオフというところでしょうか。

またiPhoneケースに関しては全てファインウーブン素材というわけではなく、背面のみファインウーブンでサイドのフチはプラスチックのような素材でした。

https://x.com/nana_corriente/status/1707257214128529452?s=61&t=xYB8dIsPZZQADoEqLyfl-Q

そしてコネクタ部分の開口部が狭いという声もちらほら見かけますが、こちらについてはiPhone 12シリーズ以降の純正ケースはクリアを除き端子のみがくり抜かれている形状が採用されており、これまで通りです。ただしiPhoneのコネクタがLightningからUSB Type-Cになったことにより、この問題が顕著になったというだけだと思われます。

ではこのファインウーブン、レザーの存在を置き換えられるほどの魅力があるかと言われると「微妙」というのが正直な感想です。素材自体は悪くないし、環境への配慮も悪いわけではありません。しかしレザーを「置き換える」形で登場したことにより違和感が大きいです。

特にApple Watchのモダンバックルは違和感が大きく、レザーでないことに非常にモヤモヤします。素材を変えるならいっそのことモダンバックルとは別なデザインの全く新しいバンドにしたらもう少し感じ方も違ったのではないかと感じました。

多分レビューなどであまり良い評判を聞かないのはモノ自体があまり良くないとかそういうものではなく感覚的、慣れの部分が大きいのではないかと思います。
これはiPhoneからヘッドフォンジャックやホームボタンが無くなったり、MacBook ProがUSB Type-C端子のみしか搭載しなくなった時のように時間が解決してくれるのか、それとも一向に受け入れられずにひっそりと別な素材に生まれ変わるかは謎ですが、ある意味今後どのようになっていくのか楽しみではあります。

皆さんは今回のファインウーブン素材のアクセサリどのように感じましたか？是非AFJで教えてくださいね。
それでは今回はこの辺で。

新素材「ファインウーブン」お触りレポ / サンデーAFJ 2023年10月8日号

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