あかね噺 第85席 感想

前座二つ目クラスだと普通に阿良川流もよそと交流してるのに幹部クラスになると志ぐま師匠以外は断交中なのか。そもそも阿良川流には一生+四天王以外の真打ちの落語家はいるのかちょっと不安になってきた。

居ないのならかなり層が薄いのでは。まぁでも実際の落語界みたいに分離・独立はしないと思います。そうなっちゃうとそっち方面が面白くなりすぎてしまうし、あかねは一兵卒以下だし何よりテーマがぼやけてしまうし


からしのマーケティング論『「面白い」より「面白そう」の方が金になる』が的を得ています。改作落語云々の薄っぺらさとは桁違い。他人から伝え聞く「面白い」は受動的な情報だけど「面白そう」は能動的な感情なので強いです。自分も何かを布教する時は周辺の情報を伝えて興味持ってもらって実際の行動は自発的にやってもらうように心がけてます。なんやかんや貸したりすると失敗しがちですね。

阿良川の二つ目3人に挑むひかる。前座働きをしてるあかね達は寄席定席や一門の兄弟子が出る落語会での開口一番等で経験が積めますがひかるの場合は声優との兼業ということで実際の多様な客層の前での高座の経験が圧倒的に不足しているんだと思います。

立川吉笑さんも昇進条件満たして二つ目にはスピード昇進したけど高座経験が不足してて実際に使えるネタがほとんどなかった、って言ってましたし。

吉笑さんの話してて「からしは擬古典を目指してるのでは?」って急に思いついたりしました。擬古典というのは「一見すると古典落語に見えるけど実は新作落語」ってスタイルで円相師匠に入門したのも古典のエッセンスを身につけるためかな?って気がします。

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