Thanks&Cheers!

2018年9月1日グリーンルーペプロジェクトのキックオフの日でした。

『扉を開けてセミナーや公開講座会場に集まる人は内容に関心がある人。
がんは誰にとっても他人ごとではないことを知っている私たちが、街に飛び出して、がんの話をしよう』


長谷川一男さん、西口洋平さんとタッグを組んでの挑戦でした。

スタートまでには二転三転がありました。
街に飛び出すと言ってもどこで開催するのか。行く先々で門前払いに会う中、やっと話を聞いてくれたのが越谷レイクタウン。
9月1日だけに空きがあったことが日程決定の理由です。『防災の日』にちなんだわけではありません。
開催当日の朝まで『休日に買い物に来ている人からクレームがきたらどうするのか』『防災の日だし、他に施設の利益に繋がるイベント申し込みがあったら、そちらを優先する』とレイクタウン担当者から問われ続け、自分にとっては土地勘がない場所に何度も足を運びました。
最大の難関は、開催数日前になって、設営は営業時間外に自分たちで行うことと言われたこと。その窮地を救ってくれたのは、越谷レイクタウンに出入りしていた音響会社。
『この挑戦への応援として設営を引き受ける』と申し出てくださったのです。
本気で汗をかけば、誰かが見ていてくれるのだと信じていける経験となりました。

開催後、不安は杞憂となり、吹き抜け会場の上階も含め多くの人が足を止めて話を聞いてくださり、質問してくる方々も出てきました。
その光景を見たとき、ヘナヘナとその場に座り込んでしまうくらい、本当に不安だったのです。

イベントの次の挑戦は、

2019年6月に開催したGANNOMI


がんであっても、がんとは関係なくても、お酒を飲んでも飲まなくても、いろいろな立場を超えて平場で話す機会を作ろうと取り組みました。
企画を相談したサッポロビールの村本さんの尽力がなかったら実現できなかっただろうと思います。GANNOMIは新型コロナウィルス感染症の影響で、一時オンラインで開催も試みましたが今は休止中。



ただ、8月にサッポロHOPPIN’GARAGEから発売された、がん経験者の想いをつないだビール「Thanks&Cheers!」の起点がGANNOMIだったことを記事で読み、踏み出した一歩は消えずに繋がっていたんだなと胸が熱くなりました。


一歩踏み出すことは、穏やかな水面に小石を投げるようなものです。
様々な波紋を呼びます。

でも、波紋が変化に繋がるのなら、これからも一歩を恐れずにいたいと思います。
キックオフに一緒に汗をかいてくれた数名が今は空にいます。
今日はで空に向かって乾杯をしたいと思います。

Thanks&Cheers!



全国胃がんキャラバン、多くの人にがん情報を届けるグリーンルーペアクションに挑戦しています。藁をもすがるからこそ、根拠のある情報が必要なのだと思い、頑張っています。