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一度死んだから言えること


◉病室が変わって半個室になる

皆んなの幸せを願い、日々ありがとうと実践をして行くと、徐々に体調は上向きとなり、あれだけ下がらなかった脈拍が100を切る様になりました。

すると息が上がりにくくなり、平行棒での歩行訓練も距離が延びて、往復で3〜4回とドンドンと伸びて行き、屈伸運動やバランス運動も日に日に良くなって行きました。

そうするうちに、私の足元側のベッドに入院しているお爺さんが、夜に少し暴れるというか、柵をガチャガチャする様になり、それを伝えると突然部屋を変えてくれました。

そんなにクレームした訳ではなく、意識無く寝たきりの人ならある事なので、大丈夫かなと思い口にしたのですが、病棟の端にある角部屋の一番奥の窓側に移してくれたのです。

カーテンをすると半個室みたいな状態になるので、家族と連絡を密にとるにも便利でしたし、窓が側でそこから空が見えたのが嬉しかったです。

そう言えば、もともと転院時には週一回程度の面接が許可されていたのですが、その時にちょうど院内のスタッフさんが、あのウィルスの陽性反応を出してしまい、面会は当分出来ませんとおふれがでたのです。

せっかく転院して面会は頻繁に出来るとなったのに、また淋しい思いをすることになりました。でも、その病室へ移った事で窓の下まで車で来て、電話で話をして手を振ってお別れしてみたいなことが出来たのです。

すべてが丸く収まって行くのです。「ありがとう」とは、みんなを幸せにする言葉なのです。そして思いなのです。

さぁ、環境が変わって気分も良くなったのですが、あの介護士のボスがオムツ交換を嫌がり始めたのです。まぁ大なら良いけど小なら呼ぶなみたいなね。

そこで、前の病院みたいに色々やって見たのですが、今度は上手く行きません。

そこで尿瓶を何時も待機して、タイミングよく使う訓練をするのですが、1人では出来ないので、優しく接してくれる介護士の男性の方の時に限り、ナースコールを活用して、何度か挑戦して行くと、次代にコツがわかってきました。

当たり前の様にしているものを、意識するなんて難しいですよねー😓

そうやって少しずつ夜中のオムツ交換が減った時に、一大事件が起きてしまったのです。


続く

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