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一度死んだから言えること!

◎回復することで起こった死ぬ思い2のその前に

前回の続きの前に、私の無意識状態の時の事を先に書こうと思います。

前にも書いたのですが、私には軽い咳が続く程度でさほど自覚は無かったのですが、入院前の記憶が飛んでいるのがあって、密かに進行していたとは思っています。

近くの病院から特化型病院へと運び込まれて、直ぐに全身麻酔をされ、気管挿管されて私自身は無意識状態へと落ちて行きました。すでに酸素を自力で取り入れにくくなっていたようで、人工呼吸器に繋がれ全身に強制的に酸素を送る治療を受けたのです。

ですが、気管挿管とは生かすための緊急措置であり、長くそれを続けることは患者の身体(喉)が持ちませんし、私が苦痛で暴れないために麻酔剤や肺炎治療の薬など多種多様な投薬が、結果的に私を植物人間へと仕向けている状態にもなっていたのです。

そう!私は自らが無意識状態と思っていたのは間違いで、麻酔でずっと眠らされていたのでした。そしてその状態の限界が来たのですが、この人工呼吸器での救命治療は私に皮下気腫という状態を作り出していました。

例えば、酸素を人工的に送って体に吸収されても、残りは排出されなければならないのですが、自然呼吸ではない純度100%の酸素なので、過剰な酸素が喉を中心として全身の皮下に溜まり、ゴム風船のように膨れ上がっていたのです。ルフィのギアサードみたいなものでしょうか😓

しかし、その気腫が気管挿管リミットで、植物人間にしないためには喉を切開して、人工呼吸器を外すしか助かる方法が無いと、ゆあんさんは主治医に言われたそうです。

ですが、「今のまま皮下気腫が収まらないと怖くてオペは出来ない」と耳鼻咽喉科のドクターは言ったそうです。

①生きるために気管挿管し人工呼吸器に接続
②長期の気管挿管は、それを保つ薬のせいで植物人間になる可能性があった③100%酸素を吸入すると肺がダメになり、それはそれで植物人間になる。
④気管挿管を辞めるには喉を切開して、人工呼吸器と直接繋がなければならないが、この100%酸素という濃度が、同時に皮下気腫を助長もしている。⑤感染が起こる為に喉の切開が出来ない。皮下気腫の鎮静化待ち。
⑥植物人間を回避するためには、現状では太ももの大動脈に直径1センチくらいのチューブを入れて、「エクモ」という機械へと接続し、血液に酸素を入れたものを、透析のように外から循環させるしかない。
⑥エクモにつなぐのは生存率30%を切る患者のみで、それにつないで生き永らえても、それはそれで気管挿管と同じく麻酔が続くので、正常な状態へと戻るのは難しい。これもまた植物人間になってしまう。

エクモにつなぐか?それともこのままの状態で植物人間となるのか?何れにしても最終的な覚悟をゆあんさんは迫られたのです・・・・

そんな土壇場で皮下気腫が奇跡的に上手く治まり、薬の投与を緩めて意識を少しだけ取り戻した私は、無事に喉の切開を受けれる事となり、生き返る道が開かれたのです。

自分には何も記憶が無いのであれですが、壮絶という以外にないですね(笑)いや~絶対に一度は死んだと思います。それが回復するという事は、この壊れた肺胞が復活し始めたことを意味しており、その死んだ細胞はどうなるのか?ですよね。(やっと話が戻った😓)

それが”痰”というやつです。

前回の続きは、次回の第20弾で書きます!(笑)


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