【生産性UP】サクラエディタの検索・置換の基本操作とテクニック
サクラエディタは無料・動作軽快・高機能が3点そろったテキストエディタです。基本機能が充実してることに加え、キーマクロの記録・実行もあります。さらにVBSやJavaScriptの知識があれば柔軟にマクロを実行させることが可能です。
ExcelやWordなどは高機能で便利ですが、アプリ立ち上げに時間かかったり、動作が重いとストレスが掛かってしまうもの。その点サクラエディタの起動はすぐに起動し、ササッと作業できます。
本記事では、正規表現を使った検索や置換を紹介します。上手に扱うことで効率よく作業を進めることができます。よく使う簡単なテクニックを知り、生産性をアップしてしまいましょう!
■検索ダイアログを表示する方法: Ctrl+F
サクラエディタで検索ダイアログを表示する方法は2つあります。
検索ダイアログが開いたら、条件(N)に[ 検索したい文字 ]を入力し、上検索または下検索で検索を実行できます。
■置換ダイアログを表示する方法: Ctrl+R
サクラエディタで置換ダイアログを表示する方法は2つあります。
置換ダイアログが開いたら、置換前(N)に[ 置き換えたい文字 ]を入力、置換後(P)に[ 置き換える文字 ]を入力します。
上検索または下検索で検索し、置換(R)で文字を置き換えます。
■正規表現を使った検索テクニック
ここからは、実際によく使う検索・置換の一部を紹介します。紹介する検索では正規表現を使用します。正規表現(E)にチェックを忘れずにいれましょう。
◆正規表現とは?
正規表現は、文字の組み合わせのパターンを指定する特殊なルールのこと。
正規表現を使えば『決められた文字』検索ではなく、『ルールに従っている文字』を検索・置換できます。
例えば、文字列『ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ』から『Y』『E』『S』という3文字を検索する場合、
通常の検索では、『Y』『E』『S』を3回に分けて検索する必要があります。
正規表現を使えば、『[YES]』で検索すると、『Y』『E』『S』を一度で検索できます。
◆よく使う検索テクニック①:空白行の検索スペース、タブ、改行のみの行を検索
^\s*\r\n
【使用した正規表現の説明】
^ 行頭
\s* 空白文字が0個以上
\r\n 改行
上記の正規表現を使えば、余分な行を効率よく削除できます。
◆よく使う検索テクニック②:数値の範囲検索
範囲内の数字を検索します。
5\d\d '500~599の範囲
[4-7]\d\d '400~799の範囲
[1-9]\d{0,5} '1~99999の範囲
上
記の正規表現の場合、前後に該当の数字があった場合も検索されます。
(例: 15009を『5\d\d』で検索した場合、1$${\underbar{500}}$$9が検索結果に入る。)
それでは都合が悪い場合は、下記のコードで挟みましょう。
(?<!\d)検索したい数値範囲(?!\d)
上記のようにすることで、前後に数字が入っている場合は検索結果に入らなくなります。
(例: 15009を『(?<!\d)5\d\d(?!\d)』で検索した場合、検索結果に入らない。)
◆よく使う検索テクニック③:検索したい文字が無い行の検索
^(?!.*検索文字).*
置換と組み合わせると、該当文字の無い行を一気に削除できます。
データの抽出をするのに使えるテクニックのひとつです。
■おわりに
今回ご紹介した内容は、職場の方が正規表現を使った検索を全然活用していなかったことがきっかけです。
検索・置換と正規表現を覚えると、検索が柔軟にできるようになります。正規表現を知らない人と比べると、検索にかかる2倍、3倍以上も時間が短く速く正確になり、生産性が上がります。
活用していなかった方は、ぜひともお試しいただければと思います。
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