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マミの東京上京物語#7「私にできること」

東京で住む家も無事決まり、ベットを購入して最低限の暮らしができるようになった。

ですが東京で暮らしていくために最も重要な[働くところ]が決まっていませんでした。

東京でどんな仕事をしよう・・・。
早く仕事を決めなければ食べていけない。

そもそも私のやりたい仕事ってなんだろう・・・。
それ以前に、私が出来る仕事ってなんだろう・・・。

私のやりたい仕事、それは文章に関わることができる仕事。
とは言ってもなんのスキルも持っていないし、文章をきちんと書いたこともない。

きっとこんな私を雇ってくれる会社なんてない。
仮にどこかに雇ってもらえたとしても、このままでは足手まといになるだけ・・・。

どんどん不安になっていくばかりでした。

「こんな私でも社会で必要とされる人間になりたい」
そう強く思うのですが、どう行動していいのかが分からない・・・。

社会で必要とされるには、自分に出来ることを増やしていくしかない。
なにもできないまま会社を探すよりも、自分で勉強し、なにか役に立つスキルを習得していくしかない。

最低限暮らせるだけの稼ぎがあればいい。

最低限の暮らしができるお金を稼げて、自分の時間をたくさん取れる仕事・・・。

私の選択肢にはキャバクラしかありませんでした。

キャバクラであれば関西での経験がある。
そのときの経験を活かせるかもしれない。
そしてなによりも自分の時間がたくさん取れるので、勉強する時間や文章を書く時間を確保できる!

そう思った私は覚悟を決めたのでした。

膨大な数の飲み屋さんがある東京。
きっとどこに行っても、お客さんの取り合いになっているであろう東京。
競争率がはげしいだろうな・・・。

まだ見ぬ東京の夜の世界。
期待と不安でいっぱいでした。

そして無事に働く先が見つかり、一安心していたのもつかの間。
そのときの私は、まだまだ東京の夜の世界を分かっていないのでした・・・。

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