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父のお墓参りとゴルフ

冬休みの最後は父のお墓参りとゴルフでした
父のお墓は群馬県の赤城山の麓のお寺にあります。
生前父が死んだら故郷である赤城山の麓にでも骨をまいてくれと言っていました。
父が死んだのはもう30年も前。
当時わたしは21歳。

父の反対を押し切りお花の世界に入って2年目を迎えた頃、
と同時に独立をした年。
独立して間もないわたしはお客様への集金のことで頭がいっぱいで、、、
危篤だというのにお客様のところへ向かい、案の定、父の死に目にも会えなかった。というなんとも親不孝者です。
それには訳があって、、

その日、母から召集があり父の入院している病院へ。
病室では姉と母いました。ドラマでよく見るシーンです。
父の心臓はまだ動いていました。
父の意識はなく、ただただ家族で最期を見守るしかない、そんなシーンでした。
わたしは、その場所に居ながらにして頭にあったのは
料金を滞納されていたお客様からの連絡で「本日でしたらお支払いできます」の言葉。
何を思ったか「今日集金に行かなきゃいけないんだよね。そのお客様今日なら払ってくれるみたいなこと言っててさ。。。」とボソリ。

そうしたら今までなんの反応もなかった父が急に目を開き
「マミ、集金に行って来い!」と言ったんです。

まさかの言葉にわたしもさすがにびっくりして
「え!?いいの?!」
と聞き返す。

またそれを聞いていた母が
何を思ったかわたしの方を振り返り
「マミ!集金に行きなさい!!」

普通に考えたらみんな頭おかしいけど、その時わたしもとっさに「ありがとう!!」と言い残しその場を立ち去るという事態。

無事お客様より集金完了。
その時、姉からの電話「お父さん亡くなったよ」

わたし最低です

急に涙が溢れ出てとにかく病院に向かいました。

仕事人間だった父が最後に残した言葉。
それを感じて母が瞬間に行った言葉。

今でもそのシーンが鮮明に残っています。

父のお墓で手を合わせるとその時のことがいつも頭に蘇ります。

それから30年必死で仕事をしています。
父を超えることはできないけど仕事人間だった父の最後の言葉を思い出しながら頑張っています。
変な家族ですね。

そのあとはゴルフに向かい、初打ちを楽しんできました。
群馬のゴルフ場は芝が凍っていました。





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