10年近くホールドしていたAMEXセンチュリオンカードを解約しました。
おそらく、「誰も詳しくは語っていない」であろうAMEXセンチュリオンカードの解約方法と、解約後に起きたことをnoteします。

もちろん、この10年間で得た素晴らしい体験、取得した経緯についても後述します。

☑なぜ、解約したのか

自分の今の生活スタイルでは十分に生かしきれなかった、発行枚数を制限しているという話も聞くので、本当に必要としている人に渡って欲しいというのが一番の理由です。
最近Twitterを始めたこともあり、センチュリオンカードを目指す方々のツイートの熱量を見て、かつて自分もホルダーを目指しああでもない、こうでもないと試行錯誤していた頃を思い出しました。
使いもしないのにホールドするのは失礼かなと。

ちなみにAMEX自体は大好きで、これからもずっと使い続けたいと考えています。
思えば初めてAMEXグリーン（個人）を手に入れたのは2005年の頃。それから何かにとりつかれたかのようにAMEX信者になり、センチュリオンを手に入れるまでは還元率など一切気にせず、他のカードを作ったことがありませんでした。2010年くらいまではまだ紙の明細書が主流で、AMEXのオンラインサイトは非常にUI/UXが悪く、謎のリダイレクトを繰り返し使い物にならなかったのでポイントが溜まっていっているというカードの基本的な仕組みすら理解していませんでした。
（センチュリオンゴールしてから、楽天やら色々作ってみました。）

これからは法人はグリーンカードに、個人はspgに一本化を決断し、解約の一歩を踏み出しました。

※ちなみに解約した直後、Twitterでspg改悪（？）が浮上というバッドタイミング・・・もう後には引き返せません。

☑具体的な解約手続き

まずはパーソナルコンシェルジュに電話するところから始まります。
（コロナ禍でそもそもコンシェルジュに電話する事すら皆無に）

音声ガイダンス「ちゃららららーん、アメリカンエクスプレス　センチュリオン　パーソナルコンシェルジュ〇〇でございます」

ちなみに、ホールド中に担当が変わったのは一度だけで、新担当に電話するのは初めてかも。そういえば担当変更のお手紙が来ていました。
ただ、いつも日中は電話掛けないのでそもそも担当以外の違う人が出ることも結構ある。

AMEX「お待たせしました〇〇様、本日はどのようなご用件でしょうか？」

（そういえば、いつの頃からかいちいち本人確認作業が無くなった）
私「センチュリオンカード解約したいのですが」

(かなり驚いた様子で)
AMEX「何か私共やご利用店舗にて失礼がありましたでしょうか？」

本当に心配される雰囲気が伝わってきて、このあたりのパフォーマンスはさすが。

私「いえ、単純に利用の機会が激減したので…」

AMEX「〇〇様は私共にとって特に大事な会員様となりますので、大変申し訳ありませんがこのお電話でご解約ということが出来かねてしまいます。ご解約に当たっては社内で検討が必要なため、１週間ほどお時間を・・・・」

私「はい・・・（解約にも審査が必要なのか？！）」

そこから１週間待つことに

おそらく、この間に利用履歴を調べ、引き留める価値がある会員かどうかを見極められていたのではないかと思います。
もちろん、ポイントもしっかり整理済みで、そもそも日常決済でもほとんど利用していなかったので引き留め提案などは全くありませんでした。

☑解約前の確認事項

謎の検討期間を経てきっかり１週間後、電話がかかってきました。

まず最初に聞かれたのが、他に持っているAMEXカード（spgと法人グリーン）は今後も保有してもらえるのかという事を聞かれました。

おそらく、センチュリオンカードホルダーのメインカードが、それを解約してダイナースやLUXURYカードに移行されることは、AMEXのプライドが許さないのではないかと。
ここは正直に、個人はspgに集約、法人の方は引き続きグリーン使いますと回答。
ここまでいってやっと、「大変残念ではありますが、今後もAMEXをご利用いただけるとのことで、センチュリオンカードのご解約を承ります」というニュアンスの回答が

もしかしたら他カードに移行するって言ったら、別の選択肢が待っていたのかなとも思いました。

その後は淡々と諸注意事項が

• 将来、再取得の相談には応じられない事

• 解約にあたってはカードの返却が必須であること（解約届と一緒に提出）

• 家族カードも失効する事

• 残っているポイントは失効する事

• 公共料金などは、解約後も一定期間は引き落としがかかる事（明確な期限は無いが、お早めにお手続きください）

• 付帯していたホテル、エアラインのステータスは即時、または有効期限限りで失効する事（どれがいつまで、というのはAMEXではお答えできないので個別に問い合わせが必要とのこと）

• 既に申し込み済みのAMEXイベントについてはそのままご利用可能（ただ、カードの提示ができないので受付にお時間を頂く可能性あり）

ちなみに、こちらからぶつけた質問は

■残ったカードの利用限度額は変わるのか？
限度額は個人に紐づいているものなのでセンチュリオンを解約したことで直接変わるわけではないが、詳しいことはお伝え出来ない。

■半年先のFHRを予約しているがどうなるのか？
予約時点で契約が成立しているので、センチュリオンカードの特典が利用できます。ただし、変更・キャンセルされた場合はその時点で保有されているカードのFHR特典が適用されます。

☑解約届提出後

解約届の提出から、約1週間後に「無事、受理された」との電話がかかってきました。うっかり存在すら忘れていたのが新幹線のEXPRESSカード。
これはハサミで切って処分してくださいとのこと。
既にどこにあるかわからない状態ですが、カード解約した時点で使えなくなるのでこのまま放置です。

最後に「〇〇様の人生が素晴らしきものとなりますよう、　」的なお祈りがありました。

☑解約後に待っている世界

返却した３枚と紛失したものを加えるとおそらく、12枚くらいあったのではないかと思いますが、最初に取得したカード以外はほぼ全く使用していないので、磁気部分がピッカピカの状態でした。
さらに、コロナ禍になってからはタッチ決済やクイックペイが主流な為、そのそもカードを取り出して機器で読み取ることは無かったと思います。ICチップも入っていますし。
余談ですが、AMEXはクイックペイ払いすると明細に詳細が記載されないので何に使ったのかわからなくなります。他のカードだと、クイックペイ＋御利用店　の情報が記載されるのですが…

解約が終わると、何か身軽になった気がしました。
正直なところ、愛着も薄れていたので寂しい気持ちはありません。

取得するまでは「持つことで何者かになれる」気がしていたセンチュリオンカード。でも実際はベネフィットをしっかり享受できるほど使う機会が無い人には無用の長物でした。
取得するまでと取得後１ヵ月後くらいまでは夢は見させてくれたけど、持っていることで価値を生み出してくれる夢のアイテムではありませんでした。

自分にとってはその夢だけでも十分価値を感じられましたが、なんとなく解約するタイミングを逃し10年が立ちました。

自分のセンチュリオンカードの発行権は、また次の人にバトンを渡したいと思います。もっと有効活躍してくれるホルダーであることを願って。