幸せのハードル

幸せの定義は人それぞれ違うものである。

皆さんにとって「幸せ」とは何だろうか?

以前、料理研究家の栗原はるみさんのお宅にお邪魔して、お話を聞く機会があった。

「『幸せ』のハードルを少し下げてみたらいいのよ。」と優しくお話しされていたことがとても印象に残っている。

もっとこうしたい。
あれがほしい。
これもほしい。
こうしてもらいたい。
あれができたらな。
こうなりたい。

お金・権力・ステータス・ブランド物・高級車...などなど、所有したいものもたくさんあるかもしれない。

欲を出したらきりがないけれど、確かにもっとささやかなことを幸せと定義した方が幸せだ。

幸せかどうか。

その判断は自分次第なのですよね。

スティーブ・ジョブズが最後に残したかの有名な言葉。

「私が勝ち得た富は、(私が死ぬ時に)
一緒に持っていけるものではない。
私が持っていける物は、愛情にあふれた思い出だけだ。これこそが本当の豊かさであり、あなたとずっと一緒にいてくれるもの、あなたに力をあたえてくれるもの、あなたの道を照らしてくれるものだ。」

大変な苦労をして多くのものを手に入れても墓場まで持っていくことはできないし、死ぬ時には自分にとって無意味なものでしかなくなってしまうということなのだろう。

翻って、愛情にあふれた思い出は自分で簡単に増やせるものである。些細な優しさや行動からいつでも作りだすことができる。

作ろうとするかしないかは自分次第。

そして、当たり前のことなんか何1つないと思えば、この世の中は幸せに溢れている。

幸せのハードルを下げることは、自分のまわりにある多くの幸せに気づくということなのだ。

下げられるか、下げられないか。

そこも結局は自分次第ということですね😌

さすが栗原はるみさん。

もっと前から気づいていれば良かった。
でも、もっと後に気づかなくて良かった。
気づけたこともまた幸せ。

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