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涙が出てくる不思議な重さ。

6月4日は息子の誕生日。今日は8年前に出産した時とおなじくらい忘れられない日となった。

大げさなパーティーはしないけれど、息子の好物を作って、ご要望のプレゼントを用意して、いつものお店のいつものチョコケーキでお祝い。

いつも通りに感謝感謝、はいお開き!となったところで夫が息子に「8歳最初の抱っこさせてよ」と言うと、「ええ〜やだよ〜」と照れる息子。

そういえばいつから抱っこしなくなったんだっけ?

夫婦で考えてみても思い出せない。2歳差で産まれた妹の方ばかり抱っこをしていて早めに卒業させてしまったような気がする。

照れながらもちょっと嬉しそうな130センチ26キロの息子を173センチの夫が「ぬぉー!」と踏ん張りながら抱っこをする。

「あ、やばい、これはいろんな意味でやばい、みーこも抱っこしてみたら分かる」

と言うので、腰痛持ちの私はしっかり足を開いて体を固定し「よっしゃ!来い!」と息子を久々に抱っこしてみた。

やばい。

走馬灯のように駆け巡る赤ちゃんからの記憶。

赤ちゃんの時は抱っこじゃないと寝なかったし、2歳まで続いたひどい夜泣きも毎晩抱っこで乗り切った。夜中に高熱をだしては力の抜けた息子を抱っこして夜間救急にいったりもしたっけ。高いところから飛びついてだっこをする遊びもすきだったよなぁ。

もう一生懸命踏ん張らないと抱っこできなくて、156センチのわたしでは息子の足も床につきそうで。

「えーうそでしょー!ほんとうにおおきくなった!息子〜!」と泣きそうになるのを必死にこらえながら息子を抱きしめていたら、夫が目をウルウルさせながらその光景をバシャバシャ写メしていて。

「やだ!もう下ろして!はなして!」と抵抗して逃げてしまった息子を見ながら夫と「やばいね、やばいね」しか言えなかったけれど、きっと思っていることは一緒だったにちがいない。

分娩室で初めて息子を抱いたとき、3240グラムってこんなに重いんだ!と驚いた。でも今日の重さも涙が出てくる不思議な重さだった。一生忘れられない気がする。

普段はハイパー甘えん坊の妹に遠慮してか、甘えるのを恥ずかしがってお兄さんぶってしまう息子。夫に抱っこされながらめちゃくちゃ嬉しそうな息子を見た時に、まだまだ甘えさせてあげたい!まだ間に合うよね!?と思ったわたしは親バカでしょうか。

これからもいっぱい食べていっぱい遊んで大きくなあれ。でもそんなに急がなくてもいいけどね。おしまい。

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