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【ロンドン発】2024年週刊ジャーナル(3月11日~3月17日):今週もいろいろありました&いろいろ聞きました。


3月11日:この写真がTLに流れてきて、めっちゃ見覚えのある顔なんだけど、これ誰~?知っている人いたら教えてください。


3月12日:先週の土曜日にご近所さんで友人宅に強盗が入り、WhatsAppグループで報告していたので、焼き上がったばかりの菓子パンを持ってお見舞いに。

土曜日の朝のまだ皆が寝静まっている時間に侵入したようだ。

強盗は、グランドフロアのダイニングルームの窓を割って侵入、子供たちのリュックサックを盗んでいったようだ。友人に「ターゲットにされてたのかな?それともリュックサックが窓から見えたから、盗んでやろうと思ったのかな?」と訊くと、リュックサックは外からは見えない場所にあった、と。「ってことは完全にターゲットにされてた(怖)!?」と言うと、多分車のキーを探してのだと思う、と。車は無事だったが、リュックサックの中には子供たちのラップトップとiPadが入っており、学校で必要なのでキツいわ、と嘆いていた。とりあえず、怪我がなかっただけでも良かった、と慰めたが、15歳の長女がかなりショックを受けており、トラウマにならなければよいけど、と話していたが、私の焼いた、ピーナッツバターのパンをむしゃむしゃ食べていたから、大丈夫だった様。


3月12日:昨年末から会っていなかった友人が遊びに来てくれた。彼らは、クリスマス・ホリデーでドイツにスキーに行ったのだが、長女17歳は、スキーはもうやりたくないと、コテージで携帯をいじっているだけで、全くゲレンデに降りて来なかったらしい。「大金払って行ったのに、まったく参加しようとしないのよ。来年はAレベルで忙しくなるから、最後の家族旅行になると思ったのに(怒)」と。彼らは3年ほど前に東イングランドに巨大な別荘を購入したのだが、長女はもう行きたくない、と言い出し、来ても家に籠りっきりで、散歩にもサイクリングにも出て来ないとか。子供たちが大学で家を出たら、夫婦で移り住む予定で購入した別荘だが、現在はロンドンの家と、別荘と2重にローンを払っているため、やはり使用頻度を増やしたいというのが本音なのだそうだ。私は別荘を持ちたいと思ったことがないので、2重にローンを払ってまで、その別荘を維持する意味はあるのか!?と思うが(そもそも一つの自宅をメインテインするのさえ面倒くさいし、家に対する執着や思い入れが全く無い)、彼女にとってはそれがドリーム・ホームだったらしく、人の家に対する理想や価値、考えは様々だなあと。

お土産に貰ったドイツ菓子の不味いこと。


3月13日:BBC3のコメディ風刺ドラマ『Borders』のシリーズ1を観終わった。

上(↑)のガーディアン紙のレビューに「私立校を風刺したこの作品には、未来の大スターたちが大集結している」と書いてある通り、この5人の黒人学生を演じた俳優さんたち、将来が楽しみな才能を惜しみなく披露している。

中でも最も大人で冷静なジャヒイムを演じたジョシュ・テデクは、『アタック・ザ・ブロック』から出てきたかと思ったら、次作はなんと『スターウォーズ』だったというジョン・ボイエガを髣髴とさせるのだが、彼ももしかすると、次はハリウッドとか...。ポリティカルで社会派なリア(ジョディ・キャンベル)、オタクのオマー(マイルス・カムウェンド)、誇り高きナイジェリア人のフェミ(アルナ・ジャロー)、そして、アントレプレナーのトビー(セクウ・ディアビー)、皆それぞれの個性を素晴らしい演技で表現している。

シリーズ1だけに関して言えば、クリーシェ的な内容だったのは否めず、奇想天外な展開には欠けたが、シリーズ2への伏線がいくつか散りばめられており、続きが気になるのは確か。

ちなみに、若きジョン・ボイエガの『アタック・ザ・ブロック』はこちら(↓)。


3月14日:例のオスカーでの人種差別の件だが、イギリスを含め、ヨーロッパ、アメリカなどに住む、在外日本人たちが、「自分たちも無視されたり、いないことにされたりした経験がある」というSNSでの投稿を見るたびに、そのような経験を一度もしたことがない私は、もしかしたら特殊な方なのか?と思う。若い頃は、日本人だと言うと、「クール!」と言われることも多かったし、結婚して子供が生まれてからも、学校がらみのイベントや集まりなどには積極的に声をかけてもらっていたと思う。特に親しくないお母さんたちは確かにいるが、それは私が日本人だからではなく、単に興味が合わないだけで、ここに人種の壁は存在していない(と少なくとも私は思う)。多分置かれた環境がかなりラッキーだったのだろうか。とはいえ、全く人種差別を経験したことが無いわけではない。こんなことされるのは、私が日本人だからか?ということが何度かあった。一度は、このブログにも書いたが、激込みの電車内だった(↓)。

12月だからか帰りはまだ8時半前だというのに電車はギュウギュウ。後から人がどんどん乗車してきて、私は車両のど真ん中まで押されてしまった。乗り換え駅に到着したので「Please can we get off. Let us out please!」と言いながら出口まで何とかたどり着くと、白人の男が「Please speak English!」と言ってきた。くるりと振り返って、「That's VERY RACISM!」と言い返して電車を降り、すぐにドアが閉まった。あの後そのクソ男が居心地悪いまま電車の中で冷たい視線を浴びていることを願う。

また、コロナの真っ最中に、大型スーパーマーケット、テスコで、若い白人の女性にトローリーを2度ほどガツンとぶつけられたことがある。そしてこれもまたテスコでだが、あの時は店内が一方通行になっており、通路を逆走してしまっていた私に、白人のおばさんが「戻れ」と言った。確かに逆走に気が付かなかった私が悪いが、私の前のやはり逆走していた白人の女性には何も言わなかったのよね。私は単に彼女の後をついていっていただけだったのだが。ランダムなパブリックスペースでの人種差別は経験しているが、ローカル、コミュニティーレベルでは、幸いなことに一度もないなあ。


3月15日:友人5人とケンティッシュ・タウンの『Patron』でディナー。


キール・ロワイヤルで乾杯して、3コースを堪能。

美味しかったし、サービスも良かった。


ここは社会派の会話ができる仲間たち。世界各国のスキャンダルや実情から、更年期の話題を経て、カルチャーはヨーコ・オノまで。4時間喋り続けた。赤ワインも空けて、楽しい夕べでした。


3月16日:ラグビー、シックス・ネイションズは、アイルランドの優勝で幕を閉じた。最終戦、対スコットランドでのプレイヤー・オブ・ザ・マッチは、スクラム・ハーフのギブソンーパーク。とにかく早くて正確なパス回しが素晴らしかった。


3月17日:次男のラグビーの試合。ラグビークラブに、ボーディング・スクールに通っていて、もちろん全寮制なので、毎週末の試合には出場できないが、月一くらいで自宅に戻るときには、クラブチームの試合に出場する子がいる。彼はラグビーの特待生(授業料は払っているらしい)で、お母さんが言うには、将来はラグビー選手になるからと全く勉強しないらしい。「ウチも同じだわ~」とお互い嘆いた。まあ、まだ15歳なので夢は大きく持ってもらいたいが、払っている金額が並じゃないので(ウチはボーディングではないが)、ある程度現実的な話もしたいところ。お母さんには、上記のドラマ『Boaders』を勧めておいた。

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今週の一曲:Mosquito - Yeah Yeah Yeahs 

『Borders』のサントラの中から。Spotify にもプレイリストが上がっているが、音楽も良かったの、このドラマ。

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