わたしが大切にしている3つのこと
こちらの記事を拝読しながら「わたしが大切にしていることってなんだろう?」とふと思った。
わたしは一瞬で頭の中に3つのことが浮かんだ。習慣とは少し違うかもしれないけれど。
なんとなくそれを書いておきたい気持ちになったので、さっそく書いてみる。
その1 他人の好きなものを否定しないこと
これはわたしが大切にしていることの中で、最も長く心に決めていることだ。
わたしがこのことを心に決めたのは中学生の頃。
なぜそう思うようになったかというと、母がわたしの好きなものをなんでも否定する人だったから。
好きな歌手、好きなドラマ、好きな俳優…
そういう話をわくわくしながら母にすると、母はいつもそれらを否定するようなことを言った。
「こんな歌下手な歌手のどこがいいの」「こんなくだらないドラマ」「どこがかっこいいの」
母の名誉のために言っておくが、わたしの母はいわゆる毒親ではないと思うし、たくさんの愛情を注いでくれていた。
ただ、今でもそうなのだが、なんでも否定したりとネガティブな方向に話を持っていくクセがある。妹とは「嫌味のプロ」だなどと話している。
母がそんな調子だったから、わたしは次第に好きなものの話を母にしなくなった。今は年に数回しか会わないこともあって、ポロッと話してしまい、後悔することはよくあるけど。
自分の好きなものを否定されるのは、とても悲しかった。だから、わたしは心に決めた。
わたしは他人の好きなものを否定しない、と。もちろん法を犯すようなもの以外、ね。
たとえ自分には理解できないとしても、その人がそれを好きでいることを否定する理由にはならないから「そうなんだね」って認められる自分でいたい。
対象が何であれ、“好き”という気持ちって、すごく大きなパワーを持っていると個人的に思っているからこそ、そのパワーを原動力にできるって素敵なことだと思う。
わたしは昔から好きなものにはまっしぐらなタイプで、オタク気質なのだと思うけど、好きなものについて語るときって最高に楽しい。
そういう気持ちを大切にしたいし、大切にしてほしいから、だからわたしは「他人の好きなものを否定しない」と決めている。
その2 自分の気持ちに正直でいること
これは高校生の頃、心に決めたことだ。
わたしは学生の女の子によくある固定グループがニガテだった。
「なんで休み時間のたびに同じ子と集まらなきゃいけないんだろう」「ほかのグループの子とも話したいな」みたいなことはよく思っていた。
ただ、当時のわたしは、典型的な“他人の顔色を伺って行動する”タイプだったので、周りにあわせる以外の選択肢を持ち合わせていなかった。
いつも周りに合わせるために、自分の気持ちを押し殺して、我慢するのが当たり前だったけれど、それはとてもストレスだったらしい。
あるとき、しんどさが大爆発してしまい、自分の部屋にこもってわんわん泣いた。そして、ふと気づいたのだ。
「どうしてわたしの人生なのに、他人の意見に合わせてるんだろう?わたしの人生なんだから、わたしの好きなようにすればいいんだよね…?」と。
それからわたしは徐々に我慢をやめた。
いつも自分の気持ちに正直でいよう、とそのとき心に誓ったのだ。
大学生になって、県外へ進学したことをきっかけに、知り合いがゼロの環境に飛び込んだので、ここからはとにかく一切の我慢をやめた。
社会人になってからは多少苦労することもあったし、自分の気持ちに正直でいようとするがゆえに苦しいこともあった。
でも、自分の気持ちに正直でいようと思いに変わりはないし、そうであり続ける自分を後悔したことは一度もない。
ちなみに、そのおかげで恋愛はわりと失敗まみれだ。笑
もっと適切なタイミングを見計らって告白すればいいのに、もう伝えたい!みたいになっちゃうから。
さすがにそこはそろそろちゃんと見極められるようになりたいな、というのが最近の課題だ。
とはいえ、わたしは周りが何と言おうと、これからも自分の気持ちに正直であり続けようと思う。
その3 どんな日も必ずご飯を食べること
急になに!?と思われたかもしれないが、わたしがとても大切にしていることだ。
わたしは社会人になってから、2回うつ病になり休職したのちに退職した経験がある。
2回目は今から5年程前のことだった。
一度経験済で、壊れるのは一瞬でも元気になるにはものすごく時間がかかることを理解していたので、気をつけているつもりだった。
そう、“つもり”だったのだ。
身体が動かなくなるまでの経過は、今振り返ると2回ともほぼ同じだった。
2回目の療養期間を終えて社会復帰することになったとき、当時付き合っていた彼氏に言われたのが「どんな日も必ずご飯を食べること」だった。
たしかにうつ病を発症する直前のわたしは、しんどくなって食欲がなくなり、そうしているうちにご飯が食べられなくなる、というパターンだった。
最初に彼から「どんな日も必ずご飯を食べること。嬉しい日も悲しい日もつらい日も、どんなときもご飯を食べるって約束してね。」と言われたとき、「なにそれ?」と思った。
でも、そう思ったけど、わたしは彼との約束を守り続けた。
その彼に振られてどん底だった日も、残業で帰宅が深夜になる日も、どんな日も必ずご飯を食べた。
ちゃんとしたご飯じゃなくてもいい、と勝手に決めていたので、おにぎり1個の日もあったけど、必ず何かしら食べるようにした。
あれから数年。わたしは今日もあの日彼とした約束を守っている。
まだ通院は続けているし、だいぶ減薬は進んだものの服薬もしているけれど、今わたしはとても元気だ。
働き方を変えたこともあって、たぶん社会人になってから今がいちばん心も身体も元気だと思う。
わたしにアドバイスをくれた彼とは、別れて以来、連絡もとっていないし会ってもいない。
彼が今日も幸せであることを祈りながら、わたしはこれからもどんな日も必ずご飯を食べようと思う。
さいごに
わたしが大切にしている3つのこと。
どれもいつも心に置いている。それはきっと、わたしをもっと幸せにするために。
生きていくうちに、いろんな経験をして、新たに大切なことが増えるかもしれない。
わたしはいつも自分をアップデートし続けていたい。わたしをもっともっと幸せにするために。
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