100日後を迎えたワニの話からわたしが考えたこと

(以下ネタバレありです。)

Twitterで話題のワニがついに終焉を迎えた。
色々と思うところがあった。

最初にお見かけしたのは、見知らぬフォロワーさんのリツイートであったと思うのだけれど、「100日後に死ぬワニ」というなんともインパクトのあるタイトルで、毎日追うようになった。

なぜ毎日追うようになったのか?

それはたぶん、死に方が気になったからだ。
その4コマ漫画は、ワニの些細な日常が描かれ、とても数日後に死ぬような気配はなく、ただ普通の日々を送ったワニがそこにいる。

するとどうなるか。

フォローしたくせに、毎日は追わなくなった。
もちろん、目につけば読むのであるが、1日2日を見過ごした日は、とくに何の気も遣わずそのまま最新のものを読んだ。

もしこれが「3日後に死ぬワニ」であったら、なんとなくさかのぼって3日間すべてを把握したくなる気もする。

100日後だと結果が気になり、3日後だと経過も気になる。
ふしぎである。
(わたしの場合)

第三者からすると、ワニには「あと○日で死ぬらしいから、すきなものを食べて」「あと○日で死ぬから誰かと会って」なんて伝えたくなってしまうし、こんなに元気そうなワニが死んでしまうなんてそもそも考えられない。

結果、不慮の交通事故で死んだ、とおぼしき展開であった。
文がないため、色々な解釈ができそうである。

まず言えることは、死ぬ理由はなかった。
不慮の事故は、不慮であるため、いつ起きるかわからない。
この不慮の意味は「思いがけないこと」である。

思いがけない事故ではあったが、死ぬことが決まっていた話ではあるため、ある程度心の準備をしてから読むことはできた。
死ぬことは決まっていたため、受け入れざるを得ない。

たぶん「3か月後くらいに死ぬワニ」であったら、 死ぬ日が特定されていないため、かなり驚いたと思うが、死ぬ前にフォロワーが減る気もする。

今回の件は、多くのかたが色々な見解をのべられていて、色々な気付きがあったようだ。

わたしもいくつか気付きがあった。

1.いつ何が起きても良いように、つねに準備しておく。
2.日にちを決めて行動する。
3.交通事故には本当に注意する。 
4.継続する。

すごく普通。

1は、プライベートでも仕事でも言えることであるが、やはりつねに余裕をもって行動したいと日頃から感じている。
それは、何か起きたら誰でも少しは驚くことになるだろうが、それが想定の範囲のことであれば、それを最小限にとどめることができる。

想定の範囲をいかに想定しておくかが肝要だ。
(上手いこと言った感←)

以前お会いしたマダムは、ピン札をつねに財布に入れているとおっしゃられていた。
それは、お祝い事があった際にすぐに対応できるためとおっしゃられていたが、ひどく感激した。

わたしの親よりお年を召され、そういった場面によく出くわすとのことだった。

お祝い事があったらすぐにピン札をご祝儀袋に入れてお渡しできるような身分にはまだまだなれそうにはないが、コーヒーの一杯でもごちそうできるくらいの気持ちと余裕を持っていたい。

2は、耳たこな話である。
物事には順序があるように、その順序に準じて目標に向かうことで、達成の可能性は高まるように思われる。
さらに、そこに日付をいれることで、より計画的に物事は進む。
つねに日にちと時間を意識することで、日々の過ごし方が変わってくる。



(しまわれた簿記の過去問を横目に←)

3は、難しい。
とにかく気を付けるしかない。
気を付けるしかないが、外に出ないわけにもいかないため、日々危険との隣り合わせである。
常にこの気持ちをもって行動するように心がける。

4は、作者の努力の賜物だ。
「継続」はことしのわたしの目標でもあるが、毎日続けることは実に難しい。
色々な意見がありながらもこれを100日間続けた作者には脱帽であるし、だからこそ、多くの支持を維持し続けることができたのであろう。

現在ワニの話は、Twitterで198万いいねを獲得し、ニセモノまで出る始末だ。

わたしが感じたこと↑は、かなり当たり前のことで、今回のワニの一件がなくても日々何の気なしに心がけていることでもあるかもしれない。

しかしながら、あらためて実感するところとなった。
人間は忘れるため、こうして至極当たり前のことを思い出す機会に恵まれたなら、それを受け入れることが大切だと思う。

もし、198万人の人が同じように思っていたらどうだろう。

少し気持ちに余裕があり、非常に計画的で、注意深く、これらを継続する人々が多目の世の中になることは、悪いことではないような気がする。
(無理矢理感←) 

以上はわたしの勝手な見解であるが、きっと各々が少なからず思うことがあったはずで、わたしはそれを知りたい。

「3日後に死ぬワニ」でもよかったかもしれないが、やはり多くの人々の関心を集めるには3ヶ月はほしい。

次は書籍化や映画化も噂されている。

ワニにもっと人格(ワニ格?)を持たせたら、よりいっそう悲壮感が高まりそうではあるが、今回の気付きを忘れないように日々過ごしたい。
(布団の中で録画された相棒を見つつ)



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