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Yの悲劇⁉️

父親について、続きを話そうと思う。晃君の名前を考え、命名した人、私の夫であり、医師である晃君の父親は、時に「はーっ⁉️」と思う行動や反応をする人なのですが、私が一番辛かった出来事について話します。

ある日、晃君は父親と「メダカとり」にでかけました。晃君が8歳くらいの幼い頃です。そのころ、2人の間では、水生生物ブームで、自宅には半畳ほどもある、大きな水槽がありました。その中は小宇宙で、ゲンゴロウやタニシ🐚、メダカ🐟などなど、沢山の生き物が生息していました。

毎週日曜日になると、2人で車に乗り、遠くまで色んな生き物を求めて出かけていくのでした。

時折、晃君が「パパと2人で行きたくない」とボヤく時があり、気になってもいました。晃君が成長してから分かったことですが、例の高速券の事件も、こういう時に起こっていたようです。

事件は黒メダカを捕まえていた時に起こったようです。

ある日の夕方、メダカとりから帰ってきた晃君が、自宅の扉を開けるなり、パタパタと私のところに走ってきて、ピッタリくっつきました。普段はそういう仕草をしないので、何か変だな?と思って、抱き上げてよく晃君の顔を見ると、左の額が大きく腫れ上がっています。「あら?晃君、ここどうしたの?痛そうだよ?」と聞くと、「転んだ」と言うのです。「転んだにしては、手に傷がひとつもないよ?手をつかなかったの?なんか変だよ?とにかく、冷やそう。頭打ってるから、大丈夫かな?」と言いながら、頭を冷やしてやりました。

傷がまだ言えない頃、自宅近くのお寺に2人ででかけました。私の父の月命日で、ご先祖さまと一緒にお施餓鬼供養をしてもらおうかなと、散歩がてら出かけたのでした。このお寺の檀家というわけではなかったのですが、お散歩していたら、お寺があり、急に思いつきました。

小さな境内の中で、晃君は、まだ額が痛むのか、いつもより甘えてきます。どうしたのかな?と思っていたら、お坊さんのお経が静かに流れる中で、晃君は小さく耳打ちをしてきました。「ここね、パパに蹴られたの……」……「蹴られた⁉️はー⁉️いま、何て言ったの???」お経が全く聞こえなくなるくらい、私は大きな声を出して聞き正したと思います。

どうやら、腫れ上がった額の傷は、父親に靴を履いた足で蹴りあげられたとのことでした。

晃君が黒メダカの入った水槽に蹴つまづいてしまい、倒してしまったことが蹴られた理由らしいです。

黒メダカが貴重なことは知っています。けれど、こどもの軟らかい脳に何かあったらどうするんだろう?医師でもあるのに、DVですか?……夫も、もはや何らかの障害があると思わざるを得ませんでした。

画像は晃くんの夜食に「豚まんパン」を作りました。

晃君が好きなオイスターソースが少し、入っています。



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