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「読書の力」1000日1000冊1000文字チャレンジ 第67日「キャッチコピー力の基本」

読書ノート 2024/5/9

❶[1BOOK]
ひと言で気持ちをとらえて、離さない77のテクニック「キャッチコピー力の基本」
川上徹也著 (株)日本実業出版社
2010年8月1日初版発行 2014年5月10日第10刷発行

❷[3POINT +1]
◎はじめに
本書では、そのように短く、的確な言葉で表現する能力を、「キャッチコピー力」と表すことにしました。

①「キャッチコピー力の基本」の基本3ヵ条
☆ 相手の心に「何で?」をつくり出す
見本→『千円札は拾うな』
人間は、自分が常識だと思っていることと反対のことを言われると、頭の中に「何で?」という疑問が芽生えます。また、今まで深く考えていなかったけれども、「そう言えばそうだよな」という問いを投げかけられたときにも、「どうしてだろう?」と思います。そして、疑問を解決する答えを知りたいがために、続きや中身を読みたくなる、という習性があるのです。

② 「言い切り力」をつける
☆本音で言い切る
見本→『同情するなら金をくれ』
本音で言い切られると、心に刺さります。世の中に流れている情報のほとんどは、建て前や予定調和であったりするからです。
本音で言い切ると、同じように感じていた受け手がそれに共鳴してくれる可能性が高くなります。

③ 「読み手」に考えさせる
☆「このままでは未来は暗い」「変わらなきゃ!」と思わせる
見本→『机の上の醜態があなたの人生そのものだ』
今のままでは「未来が暗い」ということを気づくと、人間はそれを「何とかしなくては」「変わらなきゃ!」と思うものです。

❸[1ACTION]
[実行すること=自分との約束]
本のタイトルが見えるような形で「積ん読」する。

❹[1episode]
☆おわりに
以前であれば、「キャッチコピー力」は専門家や販売の現場の人間だけが身につけておけばいいスキルだったからかもしれません。
しかし、ネット社会になり、ビジネスで文章を書く機会が飛躍的に増えたことで、事態は一変しました。ビジネスの現場では、1行でその成否が決まってしまうことも珍しくありません。今や、「キャッチコピー力」は、普通のビジネスパーソンにこそ、一番必要なスキルになったのです。それなのに、「普通のビジネスパーソン向けに、その1行をどう書けばいいかを解説する本」が見当たらない。それが本書を書くいちばんの動機になりました。

❺「本を語る」
この本で、いちばん驚かされたのは、「参考文献および雑誌・書籍出典」の多さです。77のテクニックに対して208もの出典が記載されているのです。
[思いついたこと]
「本のタイトル」は出版において、いちばん大切な項目です。出典の大半はそのタイトルそのものです。これから出版を志す者にとって、「キャッチコピー力」がどれだけ大事であるかが、よくわかります。また、講演の時に使用するパワポの資料もまた同様です。人の心を惹きつける言葉を、どんどん繰り出していくことで、自分の話に引き込んでいく時に、画面に映る「言葉」は威力を発揮します。
[そして]
それは、私自身がこれからやろうとしていることに、他なりません。今回、自分の本棚を見渡して、目が止まったのは、「自分に役立つこと、自分が本当にやりたいこと」を常に意識しているからこそだと思います。また、このように、ただ本のタイトルを見ているだけでも、アイデアが湧いてくるのは、それらが優れた「キャッチコピー」の集大成であることの証拠でもあるのです。これが「積ん読」の効用の一つです。
[しかし]
たいていの人は、積ん読の山を見るたびに、「読まなければならないのに、読めていない」というマイナス面が先立ってしまい、見ることすら避けるようになってしまうのです。本当は、見るだけで潜在意識に記憶され、何かのきっかけで「思い出す」ことになり、それが「アイデア」として生きていくという側面を逃してしまうのです。まったくもったいない話ですよね。
[だからこそ]
「積ん読は罪ではありません」と声を大にしてお伝えしたい、と思っています。実は、考え方を変えるだけで、積ん読は「アイデアの宝庫」となるのです。多読する人ほど、本は捨てません。例えば、「佐藤優」さんは7万冊の保管可能なスペースを確保しているし、本田健さんや望月俊孝さんの書斎も有名です。一つだけアドバイスするとすれば、本は横に積まずに、本棚などに立てて、全ての本のタイトルが見えるようにすることです。スペースに余裕がない場合は、保管する本の数を限ること。何を残すかを決めるのは、もちろんあなた自身です。

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