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「本を語る」100日100冊チャレンジ 23日目


❶[1BOOK]
「復活への底力」運命を受け入れ、前向きに生きる
出口治明 講談社現代新書2666 2022年7月20日

❷[3POINT]
①「はじめに」
立命館アジア太平洋大学(APU)のある大分県の別府から、故郷の三重に、亡き母の四十九日の法要で新幹線で帰郷するため福岡のホテルに前泊した翌朝、僕は突然発作を起こし、病院に搬送されました。2021年1月9日の朝でした。

②僕が復職を目指した理由
☆リハビリで学長への復職を目指す
70歳を超えて僕のように重度の障害が出た人は、介護施設で過ごすか家庭での生活に戻るかを考え、家庭への復帰を目指してリハビリに取り組むのが一般的です。
しかし、僕は学長の仕事に復帰したいと強く望みました。だからリハビリ専門病院への転院にあたっては、将来的な目標として「講演できるようになりたい」「一人で生活できるようにしたい」と伝えました。

③自宅への帰還からAPU学長復職まで
☆元気を取り戻す
落ち込むどころか僕は、学長復帰と重ねて、日本の障害者への対策が不十分なことを社会に伝えたいと考えていました。障害を持つ者への優しい社会づくりの提案です。学生時代から常に意識してきた人々が「自由に楽しい生活を送れる社会」の大切さを強く訴えようと思いました。僕は元気を取り戻したのです。

❸[1ACTION]
[実行すること=自分との約束]
「迷ったらやる」を実行していく。

[思いついたこと]
老いと病は、加齢とともに切実に迫ってくる問題です。それに対して「しかたがない」と諦めてしまうのは、とても簡単ですが、人生はそこで終わりです。出口さんのように、目標を持って、前向きにリハビリに取り組む〜果たして、自分には、できるのだろうか? などと将来のことを考えるより、病に倒れても、ここまでできるんだという良いお手本を見せてもらったことに感謝です。

[そして]
言語障害というのは、本当にショックだったと思います。書く力より、しゃべる力を取り戻すほうが難しいというのには、正直驚きました。自分のリハビリ過程を、ありのままに紹介する、その勇気もすごいです。自分なら、こっそりやりたいと思うことでしょう。弱い自分を見せるのが、恥ずかしいし、怖いからです。でも、自分で言うのもなんですが、強運と底力だけは、誰にも負けないつもりです。

❹[1episode]
☆あらゆる人が生きやすい社会づくりを
突然の脳出血で右半身の麻痺と言語障害が出て、リハビリ生活を送った経験から僕が学んだこと、はじめて気が付いたことはたくさんあります。今後はこれらについて世の中に発信し、問題提起をしていこうと考えています。
脳血管や循環器系の疾患は、加齢とともに患者数が増加する傾向があります。病気を予防できるのが一番ですが、これから高齢者人口が増えていけば、どうしても脳卒中などで障害を持つ人は出てくるでしょう。となれば、その対策は急務です。
しかもさまざまな社会的障壁を取り除くことは、障害者や高齢者の社会参加を促すだけでなく、障害の有無や年齢などに関わらず、あらゆる人々は生きやすい、暮らしやすい社会づくりにつながっていくでしょう。
APUだけでなく、僕自身のチャレンジもまだまだ続きます。
「知識は力なり」をモットーに、これからも「迷ったらやる」を実行していきます。


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