見出し画像

アケコンをレイアウトから自作してみて気づいたこと

ストリートファイター6を遊ぶにあたり、これまで使っていた8ボタンのアケコンではパリィやドライブインパクトが出しづらく、アケコンを自作してみることにした。

ボタンレイアウトの際、既存の図面はほぼ参考にせず、自分がこれと信じた配置で作ってみた。しかしこれが明らかに使いづらく、ここはこうするべきだったんだなと様々な学びがあった。
2号機のクオリティアップのため、そういった内容を簡単にメモしておく。


もともと使っていたアケコン

リアルアーケードPro.V HAYABUSA for PlayStation®4
ボタンとレバーを三和のノーマルなやつに交換済

使用したパーツ

ボタン:qanba gravity KS 24mm
レバー:三和のノーマルなやつ
ケース:タカチ電機工業 ネットワークケース PFシリーズ PF28-7-20W
基板:Brook Universal Fighting Board Fusion With pin ZPM004B

他の部品とか作り方とかは細かく書かないけど、需要があればコメントください。

出来上がったボタンレイアウト

想定用途

DI…ドライブインパクト、DP…パリィ(どちらに置くか迷っていたので2箇所)、AS…アシスト(モダン時)

各ボタンを担当する予定だった指

作ってみた感想

レイアウトまわり

  1. 横のボタン間隔はある程度開いた方がよい
    狭ければ狭いほどいいと思っていたけど、ちょっと開くくらいの方が指が可動しやすいことに気づいた。

  2. 縦のボタン間隔は詰めた方がよい、上下の担当は各指2段が限界
    逆に、指の移動だけでカバーできる縦の距離は想像以上に狭いことがわかった。
    自分の場合、中指は状況によってインパクトボタン・中P・中Kの3ボタンを担当させるつもりでいたが、これには指だけでなく手全体を動かす必要があり、反応速度の低下や誤操作に繋がりそうだった。
    もしLP・MPのさらに上段にボタンを配置するのであれば、LK・MKの担当は親指に決め切った方がよさそうだった。

  3. P・Kの6ボタンはビュウリックス配置を参考にするべきだった
    好みの問題でしかないが、自分にとってはビュウリックス風の配置しか無いなと結論づいた。
    自然に手を置いたとき、中指と薬指はほぼ横並びの位置にくる。今回作ったレイアウトだとHP・HKの位置が低すぎ、特にHKを押すために手全体を動かす必要があった。
    PボタンとKボタンの左右位置のずれも自分のとった目分量では微妙で、ここは慣れ親しんだ配置に素直に従うべきだったと思った。

  4. 親指は左下方向に、それ以外の指は右上方向に伸びる
    自分の図ではインパクトボタンを中指が担当することになっていたが、そこは人差し指が伸びる場所だった。また、投げボタンを押すのは手全体をかなり動かさないと不可能で、存在してはいけない配置だった。

  5. パリィボタンは迷っていたうちの右側に置くのが正解だった
    パリィを置く予定だった2ボタンのうち、自然に親指が伸びるのは左側だが、LKやMKに親指を置いている時でも咄嗟に指の腹で押せたり、中足ラッシュを親指だけで完結させられるため、右側の方が勝手がよさそうだった。
    ただしMKを親指で押す際に誤操作しやすくはなるので、配置の調整と慣れは必要そうだった。MKを中指で押すなら左側がベストになりそう。

  6. レバーの位置・高さは既存のものに従うべきだった
    今回、ボタンのレイアウトに夢中になるあまり、レバー位置を精査せず適当に空けた穴にぶっ刺すという愚行を行ってしまった
    レバーという入力デバイスの特性を考えれば当然だが、右手の位置に対するレバー位置で、上下左右の入力感覚が完全に変わってしまう。ここは面倒がらずにこだわるべきだった。

入力デバイスまわり

  1. ボタンの種類・大きさの変更は特段の障害にはならなかった
    何もかも別の仕様のものに交換したが、何の違和感もなく使え、慣れも不要だった。24mmならもうなんでもいいかなという気さえしてきた。

  2. レバーは同一製品の新品交換にも関わらず、別物のように感じた
    配置の問題を差し引いても、使い込んだレバーと新品レバーの差は本当に馬鹿にならないなと思った。そもそもが消耗品なのに、交換の度にこんな思いをするのならレバーレスにしよかなと思った。

加工まわり

失敗作。端材の詰まったホールソーで無理に作業したらこうなった。
  1. ホールソーはバネつきのものを使用すべき
    最初に買ったやつはバネが付いておらず、空けた部分の端材が詰まって取るのが大変だった。バネ付きでそれなりの値段のやつを使ったら上手くいった。

  2. 穴あけはひとつずつ、バリ取りとセットで行う
    樹脂素材に穴をあけると、溶けた素材がバリのように天板に残る。このバリは時間が経つと冷えて硬くなり、処理が大変になるので、穴をあけたら即座に処理したほうがよい。

  3. 穴あけは素人でもそれなりの精度が出せる
    今回、最大外径27.2mmのボタンに対して、中心点でみて必ず30mm以上の間隔をあけるようレイアウトした。
    手書きの図面を天板に貼り付けて作業したため、それなりの誤差を覚悟したが、出来上がったものを見る限り、ボタン間隔にはまだまだ余裕がありそうだった。そこまで日和らなくてもよかったかもしれない。

  4. 天板加工はめっちゃ面倒、それ以外は楽
    穴あけ加工済みのアクリル板などをオーダーするか、自分で穴をあけるか悩んで後者を取ったが、かなり面倒だった。
    穴あけオーダーには正確な図面が必要で、これも作成するのも面倒とは思うが、たぶんどっちもどっちなので予算とクオリティとの兼ね合いで好きな方を選べばいいと思う。
    それ以外の作業は特に迷うところもなく、時間もかからなかった。

以上、何かひとつでもこれから作る人の参考になれば。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?