満 えいむ

まんえいむと申します。旧かな遣ひや大正浪漫に慕情を感じてゐるのに、平成令和の時代に生ま…

満 えいむ

まんえいむと申します。旧かな遣ひや大正浪漫に慕情を感じてゐるのに、平成令和の時代に生まれ生きてゐる、哀しき女にございます。歳を取っても女でゐたく、少女でありたし。御写真は、竹久夢二氏の絵のモデルとして知られる、佐々木カネヨさん。

最近の記事

父親のいない結婚式

幼き頃、自分が花嫁になる姿を想像した事が、わたくしにもありました。 女の子なら誰しも、な事と言へるやもしれません。 わたくしも当然のやうにそれを想い、憧れました。 美しいウェディングドレス。 優しい旦那さま。 父とともにバージンロードを歩く姿……。 其れは、終ぞ叶はぬ事となつたのだなぁと、結婚式の日が近づくにつれ、思ふやうになりました。 わたくしの結婚式には、父は呼びません。 母が、其れを望まないからです。 当然の事と言えませう。 勿論の事、わたくしも父へ

    • 風邪を一日で治す

      風邪をひいたやうでした。 今朝ほど目覚めから喉が痛く、鼻汁が止まらず。 困つた……明日は友人たちと夕食会だといふのに……。 美味しひ小籠包がわたくしを待つていると云ふのに……!! かくて、小籠包への思ひを抑へきれず(友人は二の次。) これはけふのうちに治さねば、と云ふ訳で、わたくしの母仕込みの「風邪を一日で治す方法」を実施する事と致しました。 これが驚くほど効きまして。 夕刻の今現在、朝の喉鼻の壊れつぷりなど嘘か幻かのやうに、快適に過ごせております。 すべては

      • 夏の抜け殻

        もうすぐ、夏休みも終り。 既に、夏休みを終た、と云ふ子供達もゐるやうですね。 わたくしが子供の時分には、夏休みと云へば8月いつぱい迄でありましたが、 今日日は昔よりも、随分と短くなつてしまつたのですね? 夏の朝に早起きをしたせいか、懐かき事を思ひ出してしまいました。 わたくしの人生で、一番楽しかつた夏休みの思ひ出です。 わたくしがまだ小学校低学年の頃、わたくしと兄は、九州のおばの家に何日か滞在いたしました。 そこには従兄弟たちもゐて、犬も猫もおり。広い庭のある家

        • 父の事からは暫し、離れやうと思ひます。

          色々と考へを纏めまして、未来の旦那様にもご相談遊ばしましたところ、 暫し、父とは距離を置き、父の事を考へるのはやめる事と致しました。 父が変はらぬ以上、如何しようも無き所まで来てゐると言ふ事、 わたくし自身が今、父のどんな言葉を聞ひても、疑念を止められぬ事、 少し、疲れた事、 さうした理由からです。 暫くの間は、もう少し、愉しき事を考へたくもあります。 結婚式も近い事ですし、ね。 間も無く夏も終り。 近々、友人とプールに行く予定です。 夏の終りを名残惜しみ

        父親のいない結婚式

          迷ひと、恐れと

          父と話しをして、間も無く、一週間になろふとしてゐます。 あれから、色々と考へました。 明確な答へらしひ物は、未だ、見つかりませぬ。 母が、父の顔も見れぬ程になつてしまつたのは、今回の父の狼藉だけが原因ではありませぬ。 以前より父は、わたくしたち家族と仲が良いやうでいて、何処か、何かが欠落してゐました。 母は、その欠落により起きた出来事の、一番の被害者。 先ず、父は以前より、人の悲しい気持ちや辛い気持ちに「共感」する力が、全くと言つて良いほど無ひ人でした。 母が大

          迷ひと、恐れと

          失望と、ジヤツク・ダニエル

          父との話し合ひを終へて参りました。 あまりに疲れたので、細かく書くのは後日に致します。 結論から云ふと、事態は好転致しませんでした。 現状維持です。 父は、わたくしたち子供達にも、母にしたのと同じ説明をしてきました。 それは、あまりにも、あまりにも苦しひと感ずるを得ない説明で。 他の人が聞いたら如何かはわかりませぬが、わたくしと致しましては、とても信じられたものではありませぬ。 けふは母のため、実家に帰つておりますが、明日、家に帰りましたらば、未来の旦那様に事の

          失望と、ジヤツク・ダニエル

          わたくしが如何したいか。

          やはり、文字にすると考へが整理されます。 「わたくしが、如何したひか。」 其れも、書き出しておきたくなりました。 わたくしは、仮にこれで父と縁が切れても構はないと考へております。 寂しひ、とは思ひますが。 ただ、母が、見ていて胸が痛くなるほどに疲弊しきつてゐるので、 其れを何とかしてやりたい、と云ふ一心であります。 その為に、母が父との離縁を望むなら、それも良しと思ふのですが、 母は、自分の両親の離婚を経験してゐるためか、 「其れはしない」と、申してゐるので

          わたくしが如何したいか。

          浮気をした父の事

          明日、父に会って参ります。 わたくしの、本音を言えないこの性格は、あの父譲りかもしれない、と思ふ事があります。 わたくしも、父も、見栄張りの嘘吐き気質です。 父の其れはもつと酷くて、いはゆる、さいこぱす、と云ふものやも、と、近年感ずるやうになりました。 浮気の発覚当初も、父は母に本当の事を言はむとしませんでした。 咄嗟に隠そうとした、と云ふよりは、まさに、周到に隠蔽しやうとしたのだと、わたくしは後にさう思ひました。 経緯をお話しませう。 此度の狼藉が発覚したのは

          浮気をした父の事

          椿と珈琲と、豪雨

          フォローや、スキ、有難う存じます。 文字であらはすのは難しきものですが、これでも、とても歓んで居ります。 最初の投稿で、本音を出せなひ自分に宛てた小編を書き連ねました。 あれのお陰か、先日、未来の旦那様に、思つていることを、不器用ながらに伝へる事が出来ました。 伝へましたところ、現状は、未来の旦那様と居る時間は、前よりも善くなりました。 嘘を吐ひて、本音を隠して、笑顔を貼り付けて済ますよりも、ずつと善い心になれました。 けふはそんな未来の旦那様と椿屋珈琲店に行つて

          椿と珈琲と、豪雨

          自己紹介。結婚の事。父の浮気。

          手始めにと書きなぐつた投稿に、早速いいねを頂き、有難う存じます。 お題に「自己紹介」と云ふものがありましたので、これは御誂え向きと、書いてみやうと思ひました。 私は、満えいむと申します。 まんえいむ、と読みます。 本名ではありません。 いはゆる、アナグラムのやうなものです。 31歳になりました。女です。 仕事については、伏せます。 未婚ですが、婚約中。まもなく結婚と相成ります。 しあはせいっぱいかと思いきや、さうでもありませぬ。 さまざまな不安が、其処彼処

          自己紹介。結婚の事。父の浮気。

          初めての投稿

          時折、無性に、「自分をやめたくなる時」と云ふものがあります。 けれど、私は私からは逃げられませぬ。 私が作りだした「私」からは、永遠に逃れられぬ。さう思ふのです。 人の一生は、まるで檻の中にあるやう。 人は、生き、成長しながら、その自分を捕らえる檻と云ふものを、内側から少しずつ、自分の手で組み立てていくやう。 其処から逃れることはできませぬ。 何故ならこの世の中には、私と云ふ動物を、外から眺める群衆の目が、あまねくあるのですから。 だから、少しでもマシな檻に閉じ

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