幼き頃、自分が花嫁になる姿を想像した事が、わたくしにもありました。 女の子なら誰しも、な事と言へるやもしれません。 わたくしも当然のやうにそれを想い、憧れました。 美しいウェディングドレス。 優しい旦那さま。 父とともにバージンロードを歩く姿……。 其れは、終ぞ叶はぬ事となつたのだなぁと、結婚式の日が近づくにつれ、思ふやうになりました。 わたくしの結婚式には、父は呼びません。 母が、其れを望まないからです。 当然の事と言えませう。 勿論の事、わたくしも父へ
風邪をひいたやうでした。 今朝ほど目覚めから喉が痛く、鼻汁が止まらず。 困つた……明日は友人たちと夕食会だといふのに……。 美味しひ小籠包がわたくしを待つていると云ふのに……!! かくて、小籠包への思ひを抑へきれず(友人は二の次。) これはけふのうちに治さねば、と云ふ訳で、わたくしの母仕込みの「風邪を一日で治す方法」を実施する事と致しました。 これが驚くほど効きまして。 夕刻の今現在、朝の喉鼻の壊れつぷりなど嘘か幻かのやうに、快適に過ごせております。 すべては
もうすぐ、夏休みも終り。 既に、夏休みを終た、と云ふ子供達もゐるやうですね。 わたくしが子供の時分には、夏休みと云へば8月いつぱい迄でありましたが、 今日日は昔よりも、随分と短くなつてしまつたのですね? 夏の朝に早起きをしたせいか、懐かき事を思ひ出してしまいました。 わたくしの人生で、一番楽しかつた夏休みの思ひ出です。 わたくしがまだ小学校低学年の頃、わたくしと兄は、九州のおばの家に何日か滞在いたしました。 そこには従兄弟たちもゐて、犬も猫もおり。広い庭のある家
色々と考へを纏めまして、未来の旦那様にもご相談遊ばしましたところ、 暫し、父とは距離を置き、父の事を考へるのはやめる事と致しました。 父が変はらぬ以上、如何しようも無き所まで来てゐると言ふ事、 わたくし自身が今、父のどんな言葉を聞ひても、疑念を止められぬ事、 少し、疲れた事、 さうした理由からです。 暫くの間は、もう少し、愉しき事を考へたくもあります。 結婚式も近い事ですし、ね。 間も無く夏も終り。 近々、友人とプールに行く予定です。 夏の終りを名残惜しみ
父と話しをして、間も無く、一週間になろふとしてゐます。 あれから、色々と考へました。 明確な答へらしひ物は、未だ、見つかりませぬ。 母が、父の顔も見れぬ程になつてしまつたのは、今回の父の狼藉だけが原因ではありませぬ。 以前より父は、わたくしたち家族と仲が良いやうでいて、何処か、何かが欠落してゐました。 母は、その欠落により起きた出来事の、一番の被害者。 先ず、父は以前より、人の悲しい気持ちや辛い気持ちに「共感」する力が、全くと言つて良いほど無ひ人でした。 母が大
父との話し合ひを終へて参りました。 あまりに疲れたので、細かく書くのは後日に致します。 結論から云ふと、事態は好転致しませんでした。 現状維持です。 父は、わたくしたち子供達にも、母にしたのと同じ説明をしてきました。 それは、あまりにも、あまりにも苦しひと感ずるを得ない説明で。 他の人が聞いたら如何かはわかりませぬが、わたくしと致しましては、とても信じられたものではありませぬ。 けふは母のため、実家に帰つておりますが、明日、家に帰りましたらば、未来の旦那様に事の
やはり、文字にすると考へが整理されます。 「わたくしが、如何したひか。」 其れも、書き出しておきたくなりました。 わたくしは、仮にこれで父と縁が切れても構はないと考へております。 寂しひ、とは思ひますが。 ただ、母が、見ていて胸が痛くなるほどに疲弊しきつてゐるので、 其れを何とかしてやりたい、と云ふ一心であります。 その為に、母が父との離縁を望むなら、それも良しと思ふのですが、 母は、自分の両親の離婚を経験してゐるためか、 「其れはしない」と、申してゐるので
明日、父に会って参ります。 わたくしの、本音を言えないこの性格は、あの父譲りかもしれない、と思ふ事があります。 わたくしも、父も、見栄張りの嘘吐き気質です。 父の其れはもつと酷くて、いはゆる、さいこぱす、と云ふものやも、と、近年感ずるやうになりました。 浮気の発覚当初も、父は母に本当の事を言はむとしませんでした。 咄嗟に隠そうとした、と云ふよりは、まさに、周到に隠蔽しやうとしたのだと、わたくしは後にさう思ひました。 経緯をお話しませう。 此度の狼藉が発覚したのは
フォローや、スキ、有難う存じます。 文字であらはすのは難しきものですが、これでも、とても歓んで居ります。 最初の投稿で、本音を出せなひ自分に宛てた小編を書き連ねました。 あれのお陰か、先日、未来の旦那様に、思つていることを、不器用ながらに伝へる事が出来ました。 伝へましたところ、現状は、未来の旦那様と居る時間は、前よりも善くなりました。 嘘を吐ひて、本音を隠して、笑顔を貼り付けて済ますよりも、ずつと善い心になれました。 けふはそんな未来の旦那様と椿屋珈琲店に行つて
手始めにと書きなぐつた投稿に、早速いいねを頂き、有難う存じます。 お題に「自己紹介」と云ふものがありましたので、これは御誂え向きと、書いてみやうと思ひました。 私は、満えいむと申します。 まんえいむ、と読みます。 本名ではありません。 いはゆる、アナグラムのやうなものです。 31歳になりました。女です。 仕事については、伏せます。 未婚ですが、婚約中。まもなく結婚と相成ります。 しあはせいっぱいかと思いきや、さうでもありませぬ。 さまざまな不安が、其処彼処
時折、無性に、「自分をやめたくなる時」と云ふものがあります。 けれど、私は私からは逃げられませぬ。 私が作りだした「私」からは、永遠に逃れられぬ。さう思ふのです。 人の一生は、まるで檻の中にあるやう。 人は、生き、成長しながら、その自分を捕らえる檻と云ふものを、内側から少しずつ、自分の手で組み立てていくやう。 其処から逃れることはできませぬ。 何故ならこの世の中には、私と云ふ動物を、外から眺める群衆の目が、あまねくあるのですから。 だから、少しでもマシな檻に閉じ