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留学2ヶ月目

初級クラスへ

緊張しつつ、初級クラスへ行きました。
教室には、オーストリア人の女性、ドイツ人の男性、そしてアメリカ人の おじいちゃんの3人がいました。私は、他のクラスから変わってきたので、よろしくお願いします!と皆に挨拶。
年齢層が近い事もあり、ほっと一安心。
先生も、同世代の男性の先生でした。

最初の衝撃は、先生の話している事が 理解出来る事でした。と言っても、7〜8割程度ですが…
それでも、聞き取れるのと 聞き取れないのでは、私にとって大違い。 先生が 大きな声で はっきりと喋って下さるおかげです。
初めて、授業が楽しいと思った瞬間でした。
休憩時間になり、オーストリアの女性にバールに行こうと誘ってみたのですが、こんな短い休み時間(20分間)に、行かないわ!と 断られ、他の生徒も 単語を調べたり 黙々と勉強しています。
クラスごとに、雰囲気は だいぶ違います。

翌日、授業の終わりに オーストリアの女性が声をかけてきました。週末に、皆でサン・ジミニャーノ(トスカーナ州にある塔で有名な町)に行くわよ!と言うのです。
この町は、私がイタリアにいる間に 行きたい所リストに入っている町。
まさかの展開に、私の聞き間違いかも?と思い、
今週末に行くの?皆で行くの?どうやって行くの?と質問攻めをしてしまいました。
落ち着いて話を聞くと、彼女はオーストリアから車で来ていて、皆と車でサン・ジミニャーノに行く計画を立てたから、一緒に行こうと言う話でした。
翌日から 休憩時間になると、どこで待ち合わせをする?他の町にも寄りたいよね?など、旅行計画を立てる中で、自然と皆の距離が縮んで行ったのでした。
私達は、イタリア語だけで会話をする!と言う約束をしていて、お互いを助け合いながら 会話をしていました。これも、私にとって、貴重な時間でした。

休み時間や 授業が終わると、生徒同士の お喋りは自然と英語になります。上級クラスになるとイタリア語で会話してるところも見かけますが、初級クラスに近づくほど、会話は英語になります。

日帰り旅行 サン・ジミニャーノ

旅行当日は お天気も良く、正に お出かけ日和。
車の中では 皆でイタリア語レッスン。
動詞の活用問題を出し合ったりしていている間に、現地に到着。
町を散策し、途中 パン、チーズ、生ハムとサラミ(この辺りは 猪のサラミが有名)を購入し、トスカーナの風景を見ながら、皆でピクニック。

1週間前の私は、1人落ち込んで 部屋で悶々としていたのに、こんな展開が待っていたんだ…と、素晴らしい景色を前に、しみじみと感じていました。

サン・ジミニャーノを出発し、サンタ・ルチアと言う町にも寄り、帰路につきました。
道中、明日も皆で集まって 勉強会をしよう!と言う話で盛り上がり、アメリカ人の おじいちゃんのアパートに集合する事が決定、その日は解散。
翌日、午後から勉強会。勉強したり、お喋りしながら お互いの事を語り合ったり…と、皆 片言のイタリア語を駆使しながら、ほっこりする時間を過ごしたのでした。


初級クラスの授業について

授業も困る事なく、順調に進んでいきました。
徐々に、わからない事を 質問する余裕も 出てきました。この先生の授業が、私には とても合っていたのです。
どこが 私に合っているのだろう?と考えてみました。
・先生も生徒も英語を使わない
・先生が 1人1人の様子を 常に気にかけている
・先生は 私達がイタリア語で話をする時に、時間が かかっても、サポートしながら 最後まで聞いてくれる

例えば 誰かが、この単語の意味がわかりません!と先生に質問する事が多々あります。
この様な場合、私の通う学校では 先生は英語で説明します。世界共通語の英語を使うのは、当然と言えば当然の事なんですが…
並程度の英語しか出来ない私には、理解出来ません。イタリア語と英語で 頭がパニックになるばかりでした。 
しかし、今はイタリア語で説明した後に、各生徒達の母語に翻訳してくれて、スクリーンに映してくれるのです。これは、本当に助かります。

先生は常に、誰が今 理解出来ていなくて 困っているか?を把握してくださり、自然にサポートしてくれます。しかし、授業の進み具合は、他のクラスに比べて遅いと思います。
以前のクラスでは、各生徒の理解度は関係なく、予定通り授業は進んでいきました。
これに関しては、どちらが良いか?と言うよりも、どちらの授業スタイルが自分に合っているか?のような気がします。

日帰り旅行 ピエンツァ

今週末も、旅行に行くわよ!と声をかけてくれたクラスメート。
どこ?どこへ行くの?と質問すると、ピエンツァ!と言うのです。
私の憧れの地 ピエンツァ。あの よく見かける糸杉と 広がりゆく丘の景色。まさか、こんなに早く 憧れの地に行けるなんて思ってもいませんでした。それも、クラスメートと一緒に…

旅行当日は、晴れ渡る すがすがしい朝。
車の中では、おじいちゃんが先生役になって イタリア語レッスン。
皆で わいわいしている間に、ピエンツァに到着。
写真集で何度も何度も見た景色が、今 目の前に広がっているのが 夢の様でした。

この日は、いつも運転をしてくれるオーストリアの女性の誕生日。お昼は お祝いを兼ねて ピエンツァのレストランで 食事会。
私は この辺りで有名なピチと言うパスタを注文。
ペコリーノチーズも この地域の特産品なので、
ピチのカチョエペペをいただきました。

どこから見ても、美しく広がる景色。
イタリアに来て、まだ2ヶ月も経っていないのに、こんなにも 素晴らしい体験をさせてくれたクラスメートに出会えた事は、感謝の一言に尽きます。
帰りに、モンテプルチアーノと言う町にも立ち寄り、帰路につきました。

この時間が ずっと続けばいいのに…と言う思いとは 裏腹に、来週末には クラスメートの皆は 帰国予定でした。

出会いがあれば、別れがある…
イタリア生活は、始まったばかり。限られた時間を、思い残す事無く過ごしていこう。



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