2020-09-13 1つの失投が試合を分けるのと中山が克服すべき「外スラの壁」と #072

今日はここまで書いてきた記事を元に今日の試合を振り返ろうと思う。

ライアンノーヒットノーランの記事。タイトルで書いた「1球も間違いが許されない投手」が如実に出た試合ということになる。

初回2回と完璧なピッチングだったライアン。3回に少し苦しむ。

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ピッチング内容が悪かったわけではない。が、ボール1個分の制球に苦しんだ・・・というかとって欲しいコースとってくれなかったといったほうが正しいかな。坂本への四球で球数を使ってしまう。次の松原相手にもコースを間違えず誘えるだけ誘うフォークの連投でなんとか空振りは奪ったがかなり集中を削られる形になった。

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4回岡本に対しての四球もストレートの四球ではあるが2球目3球目と内角はちゃんとつけている中、結果としてストライクが取られなかった。この時点で迷いは出たのかはライアンじゃないからわからないが

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2球目の高めのチェンジアップは左打者相手、ましてや丸相手に投げる球じゃないので失投も失投。もったいない点の取られ方になった。

6回ウラの中島からの被弾も

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ど真ん中チェンジアップは絶対に投げちゃいけない球なので失投。ただこのレベルの失投を毎度やっていたわけじゃない。今日あって3球くらいの失投を見事に運ばれた形。ただこの被弾率の高さがライアンの弱点なんだよねぇ…。今季は防御率3.05で8勝と大健闘しているライアンだが被弾率は1.24。例年とさして変わらない。ただ、ここぞというところでは慎重なピッチングができていたからこそここまで勝利を重ねることが出来た。が、今の巨人の打線相手だと気を抜くタイミングが無かったということになる。それでもQSなので文句言ったら罰が当たるんだがね。何かが著しく悪くて打たれたわけじゃないので次は大丈夫だと思う。

次は昨日の記事から。実際スタメンを勝ち取ることができた中山。今日も成果と課題がしっかりと出た試合となった。良かったのはメルセデス相手の2打席目。

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今日の先発メルセデスはやたら調子が良かった。制球的にもある程度以上の投げ分けができている中、追い込まれたあと自分はツーシームで簡単に空振ってしまうのかと思ったが、ちゃんとファールで粘り、最後は一番キツイツーシームを逆方向に広い落とすことができた。これは中山は筋肉だけじゃなく柔らかいリストがあるからこそできる技。このバッティングは大学時代から身につけていた技術でもあるが、プロの舞台でもちゃんと発揮することができた。

一方で課題が出たのが3打席目。中山のところでピッチャーが変わり鍵谷と昨日に続いて2度目の対戦。

この書き方、「スライダー投げられると苦しいだろうなぁ」という文脈を読み取ってくれるとありがたい。

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まぁこういう勝負になるよねぇ・・・。ストレートは見せ球。その後のスライダー結局全部振って全部ダメ。向こうからすれば「お仕事」ができた形にもなるんだけど。昨日も書いたが西浦や西田も同じ壁にぶち当たっていた。(廣岡はインコースの直球の方が苦しんでた)「外スラの壁」とでも名付けようか。ここを攻略できるようになると一気に数字は伸びていくし攻略できないようだと今度は今まで見えていたフォークやインコースのストレートまで打てなくなってドツボにハマる。

ただ、この壁も経験してみないと次の対処はできまい。次の9連戦で右投手相手も挑戦してみてもいいかもしれんね。既に1つ目の壁は超えている選手だし。

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