見出し画像

TWSCの二次審査と八重泉の泡盛セミナー


 ガロアの校了を目指して日々校正作業が続いているが、そればかりをやっているわけにもいかず、先週もミーティングに明け暮れた。5月から6月にかけ、バーショーや琵琶湖ウイスキークルーズ、さらに天鏡さんのグランドオープン、パークハイアット京都のテイスティングセミナー、そして6月1,2日の井川ツアー、さらにウイスキートーク福岡の出展と特別セミナー、その後の長崎取材と、予定がいっぱいで、それらついてのミーティングが、毎日のように続いている。

 もちろん、6月最終週の大阪フェスについてもセミナーの詳細や、フェスオリジナルボトルの販売方法等、決めなければならないことが山のようにある。今回、フェスオリジナルは3種のジャパニーズだが、それについても近日中に詳細が発表となる。そして、これから7月にかけ、ウイ文研にとって一番の大仕事が6回目となるTWSCの各賞の決定と、TWSCが目玉としてきた「ベスト・オブ・ザ・ベスト」の各カテゴリー決め、さらにそれらの最終審査である2次審査のための準備が待っている。

 例年、洋酒部門はシングルモルト、ブレンデッド、そしてジャパニーズジンなどでやってきたが、今回からジャパニーズクラフト部門、そしてアメリカン、ワールドジンでもやることにした。そのための審査員選びと、最終選考に残った得点上位ボトルの選定を行う作業が待ったなしになっている。結果はすべて5月下旬までに集計し、その後発表もしたいと思っている。はたして今年から新設するジャパニーズクラフトウイスキーのベスト・オブ・ザ・ベストに選ばれるボトルは何になるのか。やる前から、私自身ワクワクしている。

 TWSCは、この連休中も準備が進められるが(私は連休を使ってテイスティング予定)、もう1つ、5月19日(日)に迫ったウイスキーエキスパートの問題作成も、この連休中に私に課せられた仕事である。なんとか連休明け、5月10日くらいまでには完成させたいと思って、まったく息の抜けない、ハードな日々が待っている。

 と、先のことを考えていてもラチがあかないので、今書ける原稿を書いてしまおうと、外部の注文原稿をひたすらこの土日で書くことにした。さらにウイスキー検定合格者向けの『Whisky Life』の編集作業も始まり、毎号書いている“ウイスキーこぼれ話”のコラム原稿も2つ書いてしまう。これはすでに前号までに26話書いていて、こんどの号で27、28話目となる。そういえば、『土屋守のウイスキー千夜一夜』というコラム原稿も、2年前から止まったままだ。たしか280話くらいまで書いていたから、1000話(!)まで、残り720話くらい書かないといけない。先の長い話である。

 ということと関係なく、20日の土曜日は1時からウイスキースクールで、泡盛の特別セミナーを行った。講師は八重泉酒造の座喜味さんで、今回は八重泉酒造の泡盛造り、特に重油バーナーによる直火焚き、いわゆる地釜蒸留について興味深い話を聞くことができた。八重泉には手作りの地釜が4基あり、どれも容量200リットル。もろみをこれに入れて蒸留を行うのだが、職人は一人で同時にほぼ4基の地釜を扱い、それを日に2バッチ、多いときは3バッチやるのだとか。地釜は火加減が難しく、熟練の技を要する。エアコンもない中でやるわけだから、夏は大変な作業となる。いつか機会があれば実際に見てみたいものだ。ウイ文研のコニサークラブで石垣島の全6泡盛蔵を回るツアーというのを、やろうと思っている。

 テイスティングは全部で11種類。どれも非常に面白く、そして改めて泡盛の美味しさに触れることができた。つくづく琉球泡盛は面白い!!そう思った座喜味さんのセミナーだった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?