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第18回ショパンコンクール予選:進藤実優さん (日本時間10/4(月)17:00)

二日連続早朝起床。やっとまともな時間にと言いたいところだが、残念なことにレッスン中。仕事が終わったらゆっくり聞きたいと思います。

進藤実優さん (Miyu Shindo)

☆ノクターン 変ホ短調 作品48 no 1

ハ短調、レント、4分の4拍子。三部形式。

解説の必要が無い音源👆が有ったので、とにかく一度聞いてみてください。若い頃このレコードを聞いてノクターンにハマりました。完璧!

☆エチュード・イン・Gシャープマイナー Op.25 no 6

沢田さんと同じ選曲だったので解説省略。

☆エチュード・イン・Cメジャー Op. 10 no 1

ワルシャワのショパン博物館に所蔵されている自筆譜(M/190, M/191)には、第1番と第2番の練習曲にそれぞれ、「練習曲(エグゼルシス)1」、「練習曲(エグゼルシス)2」と記載されており、これらの2作品が一組のものとして意図されたことが判る。幅広い音域でのアルペッジョの習得を目的としている。アルペッジョを主たる練習課題とした作品は、モシェレスのOp. 70, no. 11やクラーマーのニ短調Op. 30, no. 18などの先人たちの練習曲集にもみられることから、ショパンがこれらの作曲家の練習曲集から影響を受けていたことがわかる。しかしながら、この作品は、より多くをヨハン・ゼバスティアン・バッハに担っている。本作がハ長調で、和声の変化を伴いながらも楽曲を支配する単一の音型は、バッハの《平均律クラヴィーア曲集》第1巻のハ長調の前奏曲からインスピレーションを受けている。ショパンの弟子のシュトライヒャーによれば、ショパンはこの練習曲について「手も広がり、ヴァイオリンの弓で弾くような和音の効果」を得ることができると語ったという。この言葉が示すように、この作品では、ピアノの4オクターヴを越える音域を端から端へと右手の分散和音が駆け抜けるため、ヴァイオリン奏者が一度のボウイングで、低音から高音までを一気に軽々と演奏するかのような印象を受ける。演奏の際には、右手の拡張と伸縮が課題となるのと同時に、右手上腕(肘、手首など)の柔軟性が求められる。加えて、低音域から高音域、またその逆へと進行する分散和音を無理なく演奏できるようになるためには、上半身の安定(体幹)を意識することも重要となろう。

ご本人の演奏動画がありました。聞き比べてみることも楽しいですね。


☆バラード・イン・ア・フラット・メジャー Op. 47

《バラード》第3番は、全体に《スケルツォ》に近い性質を持つ。冒頭部ではとりわけ、音域を替えて反復される楽句、「紡ぎだし」の手法で変容する動機、思わぬ音域に突如現われる短い動機など、軽やかさと余裕に満ちている。形式上は、序奏付きロンドである。第52小節からロンド主題が始まる。第1ルプリーズ(第66小節以降)はロンド主題を変奏し、第2ルプリーズ(第116小節以降)は華麗なパッセージワークで埋められる。第3ルプリーズ(第157小節以降)はやや様相を異にし、第1ルプリーズで見出した動機、すなわちロンド主題の変奏形に16分音符を加え、音量を徐々に増してゆく。それはロンド主題の4回目の登場(第194小節)にも影響を与える。主題はもはや高音から降り注ぐような軽やかさを失い、低音部から這い上がろうと繰り返し試みては阻まれる。しかし第213小節でようやく抜け出し、冒頭の旋律が再現されると、華やかな走句に彩られて幕引きとなる。

Nokturn c-moll op. 48 nr 1  /  Nocturne in C minor, Op. 48 No. 1 (01:15:55)
Mazurek B-dur op. 17 nr 1  /  Mazurka in B flat major, Op. 17 No. 1 (01:23:07)
Mazurek a-moll op. 17 nr 4  /  Mazurka in A minor, Op. 17 No. 4 (01:26:04)
Barkarola Fis-dur op. 60  /  Barcarolle in F sharp major, Op. 60 (01:31:28)
Etiuda C-dur op. 10 nr 7  /  Etude in C major, Op. 10 No. 7 (01:41:32)
Etiuda cis-moll op. 10 nr 4  /  Etude in C sharp minor, Op. 10 No. 4 (01:43:27)

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