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なんでもしてあげるって実は麻薬だなって思った話。

会社員、ときどき舞台役者。どうもハヤシです。
今日は「会社員」としての話。
将来、後輩に何か教える立場になった自分へのメッセージです。
(あと、怠け者な今の私の反省日記。)

 社会人になって数年。正直、最近まで自分が成長できている実感がありませんでした。新卒入社の子は毎年いますが、私のいる管理部門は、毎年配属が1人いるかいないか。そのため、後輩に何かを教える機会が少ないばかりか、周りは歴戦の先輩ばかりなので、私の社会人経験が+1になっても、私の経験値は先輩方の足元に及びません。結果、歳をとっても大きく環境が変わらない。一方、他部署の同期の元には毎年新しい後輩が配属されるため、自然と後輩への教育という面でも経験値を得ているし、少しずつ大きな仕事を任されている。所属している部署の性質が違っているとはいえ、焦りだけが募って、現実は何も動かない。

 とはいえ、ありがたいことに、経理・社内SE・採用と幅広い仕事を経験できたので、なんとなく会社を体系的に掴めるようにはなりました。多分同期の中ではたくさん経験させていただいてると思います。

じゃ、なんで成長してると思わないのか

まず先輩が多い、そして「なんでもしてくれる人が周りに多いから」だと考えています。めちゃくちゃ他責じゃねーか。自分でも思ってます。すみません。あと、長い前置きでスミマセン。

 まず自分が成長を感じられる瞬間って、できない頃の自分や他人と今の自分の比較だと思います。個人的には、日記を書いて数年後に読み返すとかできますが、仕事となると後輩に教える瞬間が一番感じられるのではと思います。この機会が今の部署には無い部分です。

 そして、なんでもしてくれる人が周りにいること。周りがなんでもしてくれる状況って、一見ありがたいようでいて、実は本人の考える余地、挑戦する機会を奪うことにもつながりかねない。こう感じています。配属されてすぐの頃は、完全放置されるより、ありがたい環境だなと感じていました。でも、慣れるにつれて「何も言わなくても周りが勝手にやってくれる」と怠けるのが常になっていたというか。ずっとぬるま湯に浸かっている状態。100%安全な地帯で、やり方が決まった仕事をその通りにやるだけで完結する。めっちゃ楽ですよね。ある意味、麻薬。自分で何も考えなくても言われた通りに仕事で怒られることもない。会社員だから給料も自動的に入ってくる。残業もほぼないので、定時で上がって、仕事終わりに大好きな演劇の稽古に出る。その繰り返し。ここ1年ほど、それが癖になっていました。

 でもある日、同期とのLINEでお互いの仕事の話題になった時。いろんな案件に関わって、苦労しつつも確実に成長している同期と、操り人形のごとく、目の前に流れてくる仕事を、無感情のままに言われた通りこなすだけ自分に大きな差を感じました。

 自分は何を目的に会社員を選択したのか。今のままでいいんかと、思わず怖くなってネットで「社会人◯年目 スキル」って検索したら、今の自分のやってることと、社会的に求められることの違いがあまりにも大きかった。

 今の現状どうやって変えようか。「思考は現実化する」という本があるから、この何も成長できない現実は今までの私の思考が現実になったもの。とにかく何か動かねば。という思いに至り、上司に今の現状と今後どんなふうに仕事をしていきたいのかを相談し、少し大きめの仕事をメインで任せてもらえることになりました。あわせて、ある程度やり方を伝えたら、そのあとはアドバイスをする程度にしてほしい、なんでもかんでも教えてもらう形はやめて欲しいことも伝えて、変えていただきました。

 今ではありがたいことに自分で考えつつ、部署を超えた大きな仕事に関われるようになり、失敗しつつも楽しく日々仕事をしています。この経験を通じて、私が得たもの・学ぶべきものは次の3つだと思っています。

・「今」は良くも悪くも「私」が選択し続けた結果であること
・自分から発信しなければ、現実は変わらないこと
・考える余地を奪われないようにするには「先に行動する」こと

 あと自分から仕事に取り組むことで、自分ごとの視点を持てるようになり、結果、新しい人との関わりも生まれて、新しい考え・知識を吸収できることは本当に大きな気づきでした。新しい物事に触れられるのはとにかく楽しいので、怠け者の自分を飼い慣らしつつ、日々精進していきます。

ここまで読んでくださり、ありがとうございました!

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