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大衆演劇のススメ☺︎主観だらけの特集

大衆演劇が好き。
あまり馴染みで無い方もいらっしゃると思うので、私なりに(本当に私なりに、私の言葉で)大衆演劇を読み解いていきます☺︎
勝手に大衆演劇特集、始まりっ!

◉大衆演劇とは

一般大衆に向けての娯楽として誕生。
大衆演劇の劇団は、お芝居やショーやお稽古がもはや生活…座員同士衣食住を共にする事が殆ど。
血縁関係で構成される事も多い。
舞踊ショーやお芝居、全国の専用劇場で月毎に劇団を変えて公演を行う。

お近くの劇場探しはこちらでどうぞ。

◉大衆演劇との出会い

忘れもしない2012年の日本橋公会堂。
早乙女太一さんが座長の「劇団朱雀」で初めて大衆演劇と言うものを観劇。

もうっ、もうっっっ!!

太一さんの女形の美しさが神秘的。
当時の記録には
《早乙女太一さんに目で殺されました》
と書いてありました。

お芝居もずっと笑っていて、舞踊ショーは観ていてワクワク止まらなくて、一緒に踊りたくなる。
この日、私は心を奪われました。

※この時生まれた「私も出たい!!」と言う強い想い…出演が叶った時は心底嬉しかったです。

◉大衆演劇の魅力

 ①客席との一体感。

通常の舞台では、舞台上と客席での交流は基本的に行われません。行われなくても一体感は感じるけど、大衆演劇の一体感は一味も二味も違う…
ショーの途中でお客様が舞台に近付きお目当ての役者さんに《お花》と呼ばれるご祝儀を胸元に挿しに行ったり、舞台上から役者さんがお客様に話しかけちゃったり。芝居でもお客様の反応に突っ込んだり、会話しちゃったり、その日のお客様によって雰囲気もまた少しづつ変わって来ます。
お客様も飲食しながら観たり、リラックスして楽しむ事が出来るのです☺︎

 ②日替わり(回替わり)

ショーも芝居も日替わりでの公演。

えっ、稽古(練習)はいつやってるの…?

演目によっては時間を掛けて稽古することもありますが、基本的には公演終わりに次の日の稽古。
公演が終わるのが21時22時の事もあり、そこから稽古…終わるのは深夜、それをほぼ毎日です。
1回限りの公演の為に毎日心身を削って、お客様に楽しんでもらいたいと言う思い…大衆演劇に携わる皆さんを心底尊敬します。私も表現者として大切にしている事ではありますが、計り知れない。
※通常の舞台だと約1ヶ月稽古して、本番期間中は基本的に同じ台本や構成の作品を上演。

更に、劇団や日時によっては昼夜公演で演目を変えます。ショーも芝居も変えちゃうんです、稽古も2倍です。あぁっ、、、凄いっ!!

これは私の想像ですが、公演を行う事が生活になっている皆さんはそれが当たり前になっているかもしれません…いやいや、全然当たり前じゃないです!本当凄い!!

 ③女形。

女性座長の劇団や素敵な女性座員さんもたくさんいますが(好きな女優さんもいます☺︎)大衆演劇は男性が引っ張っている世界と言う印象があります。
私が思う有名どころは梅沢富美男さん(梅沢劇団)流し目王子こと早乙女太一さん(劇団朱雀)朝ドラにも出演中の大川良太郎さん(劇団九州男)橘大五郎さん(橘劇団)。
男性が女性を演じる《女形》は楽しみの1つ。
神秘的な女形、愛嬌ある女形、可愛い女形、親しみある女形、色気溢れる女形、3枚目な女形…
女性が演じる女性とはまた違う、色んな女形の魅力を劇団によって感じる事が出来ます☺︎

 ④写真撮影が可能。

写真撮影可能の舞台って、ほぼ無いです。
でもでも、大衆演劇は舞踊ショーの写真撮影ok!
その為、SNSにはお客様が撮影したすんばらしい数々の写真がUPされています☺︎観に行っていないのに、得した気分になれちゃいますよ。
ちなみに私は観るのに必死で「きっとここはシャッターチャンスなんだろうな」と思いながらも、毎回上手くカメラを構える事が出来ずにいます…。
かろうじて撮った写真達。

 ⑤裏方も自分達で。

公演に欠かせない、技術スタッフさん達の力。
通常の舞台だと…舞台監督、照明、音響、大道具、小道具、衣裳、制作、それぞれの専門家がサポートしてくれています。もちろん専門の方がいる劇団もあるとは思いますが、大衆演劇の劇団の多くは座員が出演しながらその役割も担います。

出番が無い時に照明を操作したり、自分が舞う曲のスタートボタンを押して舞台に出たり、着付けも自分達で…恐るべしっ!!
毎日演目も違うので、音響照明衣裳も全て変わります。リスペクトしか無い。

※舞台監督(兼大道具兼小道具)と制作は大分負担が大きく、流石に兼任が難しいので劇場ごとに専門家がいるイメージ。座長ポジション等は、専任の着付け職人がいるイメージ。あくまで、イメージ。

◉構成と料金

三部構成が(恐らく)一般的。
一部のミニショー、二部のお芝居、三部の舞踊ショー。二部のお芝居の後には座長による口上挨拶、その際に座員によるグッズ販売が手売りで行われる事も。
終演後はロビーや劇場の外に座員が出て来てお客さんをお見送りする《送り出し》が行われ、一緒に写真を撮ったり、握手したり、お話ししたり…役者とお客様の距離をグンと縮める事が出来る時間でもあります。

ここで驚きなのが全部で3時間程の公演なのですが、どの劇場も特別大出血大特価の超お値打ち価格!
私がよく行く劇場は1500〜2000円です。

お近くの劇場探しはこちらでどうぞ。(2回目)

◉観劇記録/2021.2劇団鯱

今回私が訪れたのは東京都北区、十条駅にある大衆演劇の劇場「篠原演芸場」
こちらの篠原演芸場は手作りおにぎりがとても美味しいのです、お米ふっくら具沢山☺︎
観る前に腹ごしらえしたはずなのに…
はずなのに…いつの間にか買っていました。

◎一部「ミニ舞踊ショー」
始まる、始まるよ!!と言う期待が膨らむ第一部。まずはここで、大衆演劇に身体を馴染ませます。笑

◎二部「芝居/仇討ち甲州路」
前の週に映画「ヤクザと家族」を観たからか…
「親分」「兄弟分」と言う言葉にとても敏感になっていました。
朝陽政次座長(劇団鯱)葵好太郎座長(劇団舞姫)葵陽之介座長(劇団朱雀)の3座長が主演と言う超豪華プログラム!!かっこいいよぅ。

◎三部「舞踊ショー」
若座長の兜獅子丸さん…出れる限りずっっっと出てはるなぁ。と前回も思った記憶がありますが今回も思いました。
ラストショーの《三人吉三》…泣いた。
殺陣が中心だったのですが、この1回の公演の為にどれだけお稽古したのだろうと言う思いと、ただただ美しいと言う思いがダブルで押し寄せて来て胸が張り裂けそうで張り裂けました。後ろに人がいなかったのを良い事に、かなり前のめりの若干拝む形で観劇。本当に良い物を見た…去年初めて劇団鯱さんを観た時もラストショーの和太鼓に感激して、その感激を抑え切れずに終演後母に謎に電話した記憶が。

◉終わりに

テンションが上がって予想外に長くなってしまいましたが…少しでも魅力が伝わっていたら幸いです。
完全に私の主観なので間違っている事や、劇団さんによって違う部分もたくさんあると思います。
でも、そこはどうか広い心で受け止めて下さい。
訂正出来る部分はするので優しく教えて下さい☺︎
追記して欲しい事もあれば優しくお伝え下さい☺︎

独特な雰囲気で行きにくいな…
と思う部分もあるかもしれませんが、劇場も劇団もお客さんも、温かく迎えてくれます♪
ちなみに私が何回か行っているのは、橘劇団、劇団鯱、たつみ演劇BOX…別格で劇団朱雀。

お近くの劇場探しはこちらでどうぞ。
(大事な事なので3回書きました。)

最後まで読んで頂き、ありがとうございます!

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