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子どもが不憫【ふびん】で踏みこめない教育現場

 
 
社会の事情、大人の事情によって、保育園やこども園には、早いと生後57日から通いはじめるお子さんがいます。
動物の世界なら、母、もしくはそれに近い親族やグループのメスに育てられるのが当たり前の時期――まだまだ、だれかにしがみついて、1対1でかまってほしい。そんな時期です。それを、〇歳は3人にひとり、1~2歳は6人にひとり、3歳児になると20人にひとりの大人が担当します。

登園最初の日は「ママがいい」と長時間、泣き叫ぶ子もいると思います。
少し泣いたら「思い出すのをあきらめてしまう子」もいます。
子どもたちが泣かなくなると、お母さんも先生も安心して「保育園生活に慣れた」「おりこうになった」と喜びます。

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