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『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー』2024

 予告編を何回も見せられていたのに、結局公開が始まると1ヵ月かそこらで上映が終わってしまうということで、またもや滑り込みで『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー』を観てまいりました。

 スター・ウォーズにインディ・ジョーンズ、トップガンにロッキー……こういう「往年のメガヒット作の久しぶりの続編商法」もすっかり当たり前というか、もはやひとつのジャンルになりつつあるような気がします。懐古趣味だとか過去の遺産に頼りすぎとか、深刻なオリジナリティの不足とか、いろいろとご意見はあるでしょうが、個人的には過去の名作を汚すような作品にならなければ大歓迎です。面白ければそれでいいじゃありませんか。

 もはや同窓会ムービーとしての面白さなんですよね。そしてかつてのオリジナルキャストたちが60~70代という年齢を迎えて、スクリーンで健在ぶりをアピールしてくれる。ファンにとってはそれがなによりの喜びでありましょう。やる気はなさそうだけど、「でもやるんなら行くけど?」くらいの低いテンションで登場するビル・マーレイの、その取り繕わない感じのキャラクターも良かった。同窓会ってそういうとこ、ありますもんね。

 そんなわけで、最高の同窓会ムービーとしてこの映画を楽しんだ私は、久しぶりに中身のない文章を書き散らしてしまいました。ただただみんなが元気でうれしい、うれしい……という内容です。

 ハロルド・ライミスだけでなく、アイヴァン・ライトマン監督も2年前にお亡くなりになっていたのでした。『ツインズ』『キンダガートン・コップ』『ジュニア』……シュワちゃんのコメディ路線を見出した偉人でもあります。オリジネーターたちからスピリットを受け継いで、どんな新しい作品が生まれたのか。ちょっとしんみりした気持ちも交えつつ、涙と笑いで楽しませてくれる、王道の娯楽映画になっております。

 ハロルド・ライミスが演じたスペングラー博士の孫という設定の主人公を演じたマッケナ・グレイスと、ひょんなことから彼女と知り合い友だちになるエミリー・アリン・リンド、この2人が特にすばらしかった。昔だったら『スクリーン』の別冊なんかが作られるくらいのアイドル人気が出そうな感じのオーラなんですけど、最近はなかなか難しいですね。この映画に限らず、今後応援していきたいと思います。


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