見出し画像

普通の子の中学受験、志望校はどうする?

志望校選びについては、個人的にものすごく思い入れがあります。

それは、中学受験において、志望校選びが一番のきもになると

思うからです。

(ここからちょっと毒舌で失礼・・・)

中学受験で、もっとも聞きたくないワードに「全落ち」があります。

受けた学校すべてを落ちたケースのことですが、残念ながら

知り合いにもそういうお子さんがいらっしゃいました。

親も子も全力で受験にのぞむのに、なぜ、そんなことになるのか?

それは、志望校選びに親の冷静さが欠けているからです。

まず、第一志望の学校を選ぶとき、やってしまいがちなのが、

親がドーンと高い目標を子どもに与えてしまうケース。

たとえば、うちの子のように普通な子に、「開成、狙おうよ!」とか

「慶応、いけるよ!」と言ってしまうケースです。

もしかしたら、猛烈に勉強して大逆転でいけるお子さんもいるでしょうが、

中学受験で第一志望に受かる子は3人に1人といわれています。

それだけ、厳しい競争であることを常に親が忘れず、今の偏差値に、

+10、+15くらいまでの学校で、まずは第一志望を選び、のびてくれば、

上に変更、ときには下に変更も考えながら、調整していくことが

必要かと思います。

あとは、大きな第一志望以外は、どこでもいいや、という選択。

これは、非常に危険です。第一志望への憧れが強すぎると、

そこがダメだった場合、第二志望、第三志望の試験に身に入らず、

それこそ「全落ち」という結果を招きかねません。

私が子どもによく言っていたのは、「第一志望はもちろん、

第二も、第三も、全部、君に合ってる学校ばかりだから、

どこにいっても楽しいよ!」という言葉。

子どもも、その言葉がけを、よくキラキラした目で聞いていました。

中学受験のその先には、きっと楽しい毎日が待っている、

そんな気持ちを少しでも感じてもらえたらと思っていました。

志望校選びは、もちろん憧れからはじまっていいのですが、

現実的に6年の春くらいまでの成績をみて一度、

このままでいいのか見直す。

もし、絶望的に厳しそうなら、子どもと相談して、適した志望校を選び直す、

または、足りない学習を補えそうなら個別塾をつけるなど、

何か対策をうつべきです。もっとも避けたいのは、「もっと勉強しろ」とか

「努力が足りない」とか、子どものメンタルに訴えかけること。

きっと子ども自身も、その子なりに必死にやって、そのレベルなのです。

だったら、親として冷静になって、目標値を下げるか、目標を下げないなら、

何か手立てを打つことを考えなければ、2月の笑顔は見られません。

うちは、6年の4月に算数が悲惨な偏差値になりまして。

これはまずいと、子どもに算数だけ個別塾をプラスすることを

提案しました。

集団に通って、個別まで・・・と思う方もたくさんいらっしゃると

思いますが、個別塾は月3万円前後、6年の4月~1月までで、10ヵ月。

合計30万円。これで合格に近づくならと、がんばれる金額ではないかと

思うのですが、どうでしょうか。

うちの子は、中学受験を振り返り「個別塾がなかったら、合格できなかった」

と言いました。集団塾だけでは、算数のどこでその子がつまずいているのか、

どの単元の理解が足りないのかまでは、分析できません。

特に、特訓コースにお呼びのかかることのない、普通の子は、

個別で志望校対策をしてもらうと、ぐっと合格に近づくというのが、

私の持論です。







この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?