「飯降山」、尼三人全員生還説もあった。 〜越前大野|天空の城もいいけど、飯降山もね 〜

「飯降山」。三人の尼が殺し合って最後は一人になる話。

前回のnote「越前大野|天空の城もいいけど、飯降山もね」で、我が故郷福井県大野市にある「飯降山」が、ここ数年一部で話題にあげられている日本昔ばなし「飯降山」であることを取り上げました。それに反応してくれた怪談師(でいいの?)の吉田くんと一緒に、取材できなかなーという思いつきと共に。
その「飯降山」(「飯降」パートを無視すれば)三人の尼が殺し合って、最後は一人になる話。その殺され方には、いろいろ解釈の違いはあるものの、まあそういう話。いずれにしても、なんとも後味の悪い話なわけです。僕はそういう話が大好きなのですが。

「飯降山」バッドエンド以外のルートも発見

しかし、そんなバッドエンド「飯降山」に、三人の尼が殺されないバージョンを発見したのです。
まあ、当然こういう伝承系だと、いろんなバージョンがあるに決まってるし、「発見」っていっても、記載のある書籍をみつけたというだけなので、すでに「発見」されているものでもありますが、まあ、嬉しいから書いてます。

「奥越前の昔ばなし」にあった飯降山4部作

前回のnoteを読んでくださった、わが故郷にお住まいのKさんから、facebookのメッセージにいただいたのは、「奥越前の昔ばなし」という、大野市が市制30周年記念で出したと思われる、ISBNコードついてない可能性のある書籍の一部のスキャン。ありがとうございます!

「引用」の範囲内だと思うので、引用ということでそのパート掲載。
そこ気を使うなら、YouTubeの動画のほうがアレですな。

民間伝承にツッコミを入れてもしょうがないですし、この四話はまとめて読まれるための話ではないので、それぞれの整合性の話をしてもしょうがない。その上で敢えて、メモ的に書いてみます。

第一話が、三人尼さん、別ルート話。第二話が、有名な方。

第一話(全四話)から、三人の尼さん、別ルート。その流れで、第二話、似てるけど違う、いわゆる有名な方の「飯降山」が。これ、第一話は「語り」で、第二話は出典がある。「深山水」ってなんなのか、一瞬ググってもなにも出てこなかったので、とりあえず不明。第一話のハイライトは、エンディング。地元の地名「丁(ようろ)」と、さらに細かく「上丁」「中丁」「下丁」の三つがあるのは、三人の尼さんがそれぞれ住み着いたからとか。という、世の中に何億とありそうな「それからというもの、◯◯は△△と呼ばれるようになったそうなオチ」でした。

第三話は、飯降山と登山のつながりの話。

続いて、第三話は、全く違う話に。これは、大野市の小学校の遠足に「飯降山登山」が設定されている理由もしくは理由付けなのかもしません。

第四話で、「飯降山」まさかの女人禁制説の登場。

そして、素晴らしいのは第四話。そもそも「飯降山」は女人禁制の山だという短いもの。第一話、第二話の完全否定。

という、内容でした。

もっと読み解きたいなー。「深山水」ってなんなのかとか。

なんか、いろいろおもしろいもの出てきそうですねー。
史料的に、アカデミックに、というのも大事ですが、一方で面白がる姿勢も今の世の中だとアリかも。いまの大野市的にもありな気も。天空の城なんて、特に歴史的意味なさそうだし。
取材して発表したい。あごあしまくらのうち「あし」+「多少の謝礼」だしてくれる誰かいないかなー。



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manabu ozato

コメント1件

はじめまして。
大変興味深く拝見しました。
ところで、深山水ではなく、深山木ではないでしょうか?
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