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空の青さをどう切り取るか

何もすることがなくて暇な時とか、逆に忙しい時の気晴らしに、考え事の途中に、色々な場面で窓の外を眺めることが多い。
ここ数日は、やることがそれなりにあるのに何も手につかないのでやっぱり空を見上げている。先日の晴れていた日の夕陽と空の曖昧なグラデーションがとても綺麗だったので、思わずスマホを構えてしまった。

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写真を撮るのが好きで、「あ、この空の色いいなあ」と思ったらとにかくスマホを向けてしまう。空なんて何回も撮っているのに、よくもまあ飽きないもんだと自分でも思ってしまう。

我が家の窓は結構大きな作りで、カーテンもオーダーで作らなければいけないほど大変なのだけど、そのかわり空がとてもよく見える。
家が西向きで良かったことの一つかもしれない。そのかわり西日はきつい。

道外の知り合いが「札幌は都会なのに空が広いね」と言っていた。
札幌は、東京のような高層ビルがそんなにないのと、車道が広いのでその分空も開けて見えているからだろう。

自宅が大きな通りに面したところにあるので、空が比較的広く見える。
一人暮らしをするときに色々物件を見て回ったのだけど、結局1番最初に内覧をさせてもらった今の家に住んでいる。
何か直感で来るものがあったのか、今となってはもう思い出せない。
大学まで片道1時間はかかるけど、なかなか良い家を選んだなあと我ながら思う。

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近所を散歩していたらこれまた綺麗な夕日が見えたので記念に撮影。

夕日は、沈んでからが本当に綺麗だと常々思う。
どうやら私は、太陽自身ではなく、沈みきった後の空の色合いが好きなようだ。暖色と寒色がじわじわと混ざり合っていく、絶妙なバランスが気に入っている。

写真フォルダを遡っていたら高校時代に撮った夕日も出てきた。せっかくなので載せておく。

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学校が霊園に面していたので、周囲はいつもひっそりと静まりかえっていて、なんとも言えない物々しい雰囲気が漂っていてとても好きだった。
生徒のほとんどは地下鉄を利用するので墓地と反対方向に帰っていくのだけど、私は徒歩で高校に通っていたので3年間毎日1人でお墓の横を歩き続けた。

写真を撮るのは中学生くらいからずっと好きで、前々からカメラが欲しいと思っていたのだけど、やっぱりカメラに手は届かなくて、結局いつも手持ちのスマホで撮っていたのだった。

ところが、スマホのカメラも性能が良くなってきているとはいえ、カメラで撮ることが諦めきれなくて、とうとう気持ちの高ぶりの勢いに任せてカメラを買ってしまったのです。

きっかけは、3日前にこの記事を読んでしまったことでした(勝手にシェアしちゃってすみません)。

結論から言うと、タイトル通り"虜"にされてしまったのでした。

たまたま何かのおすすめでタイムラインに出てきたこの記事を、これまたなんとなく読んでいるうちに、やっぱりカメラで撮りたい!と思えてきてしまって、この3日間はどのカメラがいいかなと数十のサイトを見比べては選びきれずに悶えていた。

購入にあたり、自分の中でざっと条件を設定してみた。
1.一眼レフなのかミラーレス一眼なのか
2.メーカーはどこなのか(どんな写真を撮りたいか)
3.いくらかかるのか
4.どんな機能がついているのか

とはいえこの4つを吟味しながらも最終的には、カメラを手にした時に自分がワクワクできるだろうか、という部分を大事にしていたと思う。

カメラを選ぶ上で、自分が撮りたい写真やカメラを構えるシチュエーションはなんだろうと考えた時、旅先の景色と身の回りの子どもたちを撮ることが多いんだろうなとぼんやりと思い浮かんだ。
浮かんだけど、それよりも「空が撮りたい」と思った。

写真が好きな友人がOLYMPUSのカメラを愛用していて、「OLYMPUSブルー」について何年か前に力説してくれたのを思い出した。OLYMPUSのカメラは独特な深みのある青色の発色が特徴的で、それを「OLYMPUSブルー」と呼ぶらしい。
それをふと思い出してOLYMPUSにしようかなと思ったのだけど、さっきの記事を読んでから気持ちがFujifilmにも揺れ始めてしまい(笑)、とうとう自分で決めきれなくなってしまったので、両メーカーのカメラで撮った空の比較写真を掲載しているサイトを見てみた。

すると、OLYMPUSのカメラで撮られた写真を見てなぜか
「これは私が撮りたい空の青さじゃない」と直感で思ってしまった。

instagramに写真を上げる時、よくもやがかかったような霞んだ「フェード」というフィルターを気に入って使いがちなのだけど、Fujifilmのカメラで撮った空の色がまさにそんな色で、自分の好みの雰囲気に近いような気がした。深い青よりも霞んだ薄い青さの方が好きなんだとそこではじめて気が付いた。
というか、adobeを持っているのでその気になればPhotoshopでもLightroomでも青みを調整できるじゃん…と気づいてからは尚のことFujifilmに気持ちが傾いていった。

それからFujifilmのミラーレスのラインナップを何度も見比べては決めきれず、時折やっぱりOLYMPUSにしようかな…とOLYMPUSのカメラも見ながら、とうとうFujifilmのカメラをネットで買ってしまったのでした。わーい。

カメラを持つのは初めてで、どのカメラがいいとか、自分がこだわりたいところが何なのかも良くわかっていないので、もし気に入らなかったとしてもこれで写真の知識を深めてから2台目以降で選んでいけばいいし、と購入ボタンを押したのだった。届くのが楽しみ。

私は、テレビやSNSを見て「いいな」と思ったら勢いで買い物をしてしまうところがあるので、自分にブレーキをかけるという意味で「本当に必要なのか」「どうして買いたいのか」などなど買った後のことも含めてよく想像しては「やっぱりいらないかな」と頭をクールダウンすることにしているので、今回も時折我に返っては「2.3日時間が経ったらカメラそんなに欲しくなくなってるかも…」と何回か思ったりしたのに、結局熱は冷めずに買ってしまった。

熱が冷めなかったのは、
実は7月の上旬に急遽函館に行く用事ができてしまい、カメラ片手に港町を散策したい、という欲が勝ってしまったから。
函館は10年前の小学生の時に1回行ったきりで、未成年だったというのもあってほとんど何もできずに札幌に帰ってきて以来それっきりなので、今度こそはあちこち写真を撮りながらぶらぶらしたい。
特に子どもながらに八幡坂から見下ろした港が印象に残っていて、これを撮りたいのです(写真はフリー素材をネットから引っ張ってきたもの)。

八幡坂

綺麗な写真を見ていると今のうちに満足してしまいそうなのであえて解像度が低くてウォーターマークが入っているものを。

7月の北海道。
木々が青々としていて、港の浜風も気持ちよくて気温もちょうど良くて、一番良い季節なんだろうな。そういえばイカの季節だ。
ラッキーピエロ食べてみたいな。ハセストのやきとり弁当も食べたい…。
と気づけば食べることばかり考えてるけど、ほぼ初めて同然の函館がとにかく楽しみでしようがない。

7月の前にまずは6月を乗り切らなきゃいけないわけだけども。
やりたくない作業が多くて死にそう。

ということでカメラデビューしてしまったのでした(まだ届いてないけど)。

そういえばこの間も小樽ー余市で空を撮ったのだった。なぜこんなに空に惹かれてしまうのか自分でも全くわからないけど、それでもこれからも撮り続けるのだと思う。

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小樽から見下ろす日本海

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余市の空に浮かぶ弓張月

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