YUKAMANA

3月31日  23時
港湾麻薬取締部 CASA地区事務所3階喫煙室で煙草に火を付ける真壁。
真壁『あ〜もうこんな時間か……今日も良く働かされたな〜今日ぐらい早く帰っても問題ないだろ……』
ブルブルとプライベート携帯が震えた。
真壁『あん？誰だよこんな時間に……』
面倒くさがなりながらもスラックスの右ポケットから携帯を取り出し画面を見る。
そこに表示された名前を見ると｢真壁琉菜｣の4文字。真壁の妹、琉菜だった。
『へ〜あいつからメールが来るなんて珍しいな……また親父と喧嘩でもしてうちに来るって言うんじゃぁないだろなぁ〜』
と言いながらメールの内容を見る。
【亮兄、明日仕事休みでしょ？亮兄に逢って欲しい人が居るんだよね〜もう父さん、母さんには逢わせたんだけどね､明日10時にオリエンタルカフェに来て❗びしっと決めて来てね〜じゃぁあんまり仕事、無理しないで、あ〜あとくれぐれも煙草の吸いすぎない様に気をつけてよ‼️】

翌日
オリエンタルカフェ
真壁は妹の言う通りスーツを着てカフェに入る。

琉菜｢あっ来た‼️亮兄こっちこっち｣
真壁｢よっ‼️あっ父さん、母さんも‼️元気だったか？｣
父｢亮お前も元気そうだな‼️まぁ座りなさい。｣
母｢亮、貴方少し痩せたんじゃないの？ちゃんと食べてるの？｣
真壁｢あぁちゃんと食べてるよ。母さん‼️で？琉菜、俺に会わせたい人が居るとか言ってたけど…｣
琉菜｢うん///亮兄にどうしても会って欲しい人が…｣
真壁｢ん？(この反応は…あぁそういう事か)お前彼氏が出来たな？｣
琉菜｢え？///何で解ったの？｣
母｢さすがね亮‼️そうなのよ‼️琉菜ね凄く格好良い彼が出来てね‼️私が後20年若かったら///ふふっ｣
父｢母さん‼️それにしても遅いなルイ君は？｣
真壁｢え？ルイ君？(まさか…)｣
琉菜｢そろそろ来るよっ‼️あっ来た来た‼️ルイさん///｣
ルイ？｢ごめんごめん…琉菜、それに遅くなってしまいました。お父さんお母さん、お兄さん‼️｣
聞き覚えのある声に恐る恐る振り返る真壁亮。

来栖「こんにちは亮🎶」

真壁「くっ！！玲！！てめぇ！！」

来栖「瑠菜ちゃんとお付き合いしてまーす🎶よろしくねお兄さん🎶🎶」

真壁「お兄さんじゃねえよ！！お前っ！！お前っ！！俺の妹に・・・」

来栖「だって好きなんだもん、仕方無いじゃない?ねー瑠菜ちゃん?」

瑠菜「ハイ♡♡お兄ちゃんには言いにくかったけど、私も好きなんだもん・・」

真壁さん「お前ら・・・」

父「何だ亮？知り合いか？本人達もこう言ってるんだし、認めてやったらどうだ?私はルイ君なら大賛成だぞ？」

真壁「父さんまで・・・」

母「いいなー瑠菜ちゃんたらこんな素敵な男性とお付き合い出来て🎶あと20年若かったら、私がお嫁に行きたかったわ♡」

真壁「母さん・・・」

真壁｢ん？待て！！琉菜？お前コイツの事『ルイ』って言ってたよな？父さんも？コイツの名前は来栖"玲"だ『ルイ』じゃない！！｣
来栖「てな訳で頼むよ亮〜🎶オレ達の交際を認めて!」
瑠菜「お兄ちゃんお願い!」
真壁「ぐぬぬぬ・・・あー！もう分かったよ!!好きにしろよ!!」
来栖「ホントに？」
真壁「その代わり、妹泣かしたらタダでは済まさないからな!俺がボコボコにしてやる!」
来栖「ホントに！ありがとう亮！」
瑠菜「亮兄！ありがとう！」

琉菜｢ところでさ〜亮兄？今日は何の日か知ってる？｣
真壁｢あ？｣

来栖・瑠菜・父・母「「「「じゃーん！ドッキリ大成功！」」」」
真壁「？！？！？！」
来栖「いやーごめん亮www実はね全部ウソなのドッキリなのwwww」
瑠菜「あーっははははwww亮兄ホントにひっかかってるー！あーおもしろかったわwww」
真壁「お、お前ら・・・・」
父「おもしろそうだから、私達も便乗したんだ」
母「ねー🎶亮ったらピュアね🎶🎶」
真壁「み、みんなして俺を騙しやがってバカヤロー！！！！」
琉菜｢だってこうでもしないと亮兄イベント参加しないからさ〜｣
真壁｢は〜？イベントって何だよ？｣
来栖｢ほらね！やっぱり覚えてないでしょ？琉菜ちゃん？ね〜亮？今日は何月何日か解る〜？｣
真壁｢4月1日それくらい解る。だから何だって言うん・・だ？・・あ〜｣
琉菜｢やっと解った？そう今日は4月1日エイプリルフールだよ亮兄？｣
真壁｢はぁ…やられた・・・｣
来栖「ごめんごめん！確かに瑠菜ちゃんは可愛いけど、さすがにバディの妹に手出す訳にいかないでしょ。」
真壁「玲・・・」
来栖「それに、」
真壁「？」
来栖「オレさ、間違えても亮の事お兄さんなんて呼びたくないもん」
真壁「玲〜！！てめぇ！！」
瑠菜「やーめーて！！お兄ちゃん！」
真壁｢ぐ〜狡いぞ琉菜お前その呼び方は///｣


                        〜Fin〜