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全員が輝くグループ

若い時にだいぶ年下(10才近く歳は離れていた)の友人がいたことがあって、その子のお母さんにずいぶんいろんなところに連れて行ってもらった。

本当に美味しい焼き肉屋さんとか、お洒落なレストラン、友人との旅行代を全部出してくれたりとかも。事情は詳しく聞かなかったけど、一人で友人を育て上げた細身で長身でタバコの似合うカッコイイお母さんだった。

ある時、今度息子とコンサート行くんだけどトマくん一緒にどう?って誘って頂いた。HRのLIVEしか行った事がなかった自分が、見たことも聞いたこともないオーケストラ?あークラシック的な感じ?まあ余り乗り気じゃないけど生の音楽は何でも聞いて無駄ではない。

行くなら券取っとくわよのお言葉に甘え、連れて行ってもらったGMOのコンサートは自分の人生BEST3に余裕で入るLIVE体験→その後の人生観にも大きく影響を与えている気がするので、音楽の力ってやっぱりすごいなと。

ザ・グレン・ミラーオーケストラ:総勢18名(今もそうかな?)のメンバーがいて、サックス/クラリネットが5人、トランペット4人、トロンボーン4人、ドラム、ピアノ、ボーカル、バンドディレクターがいる管楽器中心のビッグバンド

そんな予備知識もJAZZの教養も全くない若者トマがその夜目にしたのは、いま幸せな人は喜びが増し、落ち込んでる人は心が温かくなるような本当に素敵な演奏でした。(自分が最後の走馬灯で思い出したいのはやっぱあの夜かな)

ザ・グレン・ミラオーケストラ

通常座っての演奏だがどの曲も自分たちのパートのターンがくるとすっと立ち上がって(時には前に出て来ちゃて)演奏し、他のパートはニコニコしてそれを見て演奏する。

ロックバンドだってギターソロとかそういう時あるじゃないって思うでしょ?でもそうじゃないんだよなー。最初から最後まで温かいスポットライトが一人一人に当たるように、それもスマートで楽しくてわざとらしくない形で。徹頭徹尾全員が主役感あって輝けるパフォーマンス。

大げさな照明や大音量のPAとか何一つないコンサートだったけど、心に刻まれる一生忘れないとっても幸せな時間でした。

第二次大戦で戦死したグレン・ミラーの名前をずっと守り、残ったメンバーも次々入れ替わりながら、人々に愛され今も86年以上続いているってすごくないですか?(去年も来日したそう)

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話は変わり自分の今応援してる日向坂46のような大人数アイドルが、GMOのようにずっとファンに愛され長く存続して行くことを考えると、メンバーの入れ替わるタイミングとかグループの人数とかって非常に難しいですよね。

それぞれの目標や人生プランの中での青春を掛けた挑戦。犠牲にしたり捨てたりしてきた沢山のものがきっとあって。十人十色、みんな個性が違くてそれぞれの良さがあってそれぞれのファンもいて。

未来を見据え沢山メンバーを入れ、どんどん絞っていくのも確かに一つの方法。何かを競って敗れた者は選抜外に去って行く、世の中確かにみんなそう。でも、そうじゃない全員で進むグループに惹かれた人がこれまで多くいたのも事実。

あまりに扱いが酷ければその人のファンだった人は卒業後離れてしまうだろうし、メンバーも心が折れ途中であきらめてしまうこともきっと。

音楽ビジネスそのものが厳しい競争。簡単じゃないのは重々承知、でもやっぱり日向坂には全員に陽の当たる、全員にスポットライトが当たる、誰もが主役の時間がある作品やLIVEをこれからも作っていって欲しい。

日向坂は今から80年後にも続いていて、人々に愛され、センターでもエースでもなく、後ろでグループを支えるメンバー一人一人にもファンがいて、ちゃんとスポットライトが当たってるだろうか。

そんな事をふと思った夜でした。

読んで頂き感謝。   トマなふぃ 拝



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