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米粉ビールのラベルデザインから商品ができるまで。

デザインの勉強初めて3ヶ月くらい、ちょっと前のお話。

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本職はWebとアプリ一筋(なおディレクター職)なので、手に取れるプロダクトにはそこはかとない憧れがあります。

中でもごはんに関するもののデザインをやりたいとずっと言ってたんですが、このあと思いつきで「えいや!」と入った農産物ブランディング部、通称:農ブラ部をきっかけに早速携われることに。

言って行動するの大事ですね、ホント。農ブラ部部長の吉村さん、お声かけいただいてありがとうございます!

どんなビール?

明石の女性米農家、藤田さんのブランドLAND FARMで開発中の、蓮華の花から作られる米粉のビールです。

蓮華の花から?と聞いても「?」が浮かぶかもですが、まず「レンゲ農法」という、レンゲを肥料にしてお米を作る農法がありまして。

その農法で作られたお米の精米時、どうしても出てしまうお米のかけらを元に作られるのがこの「KOMEKO BEER」

旧ラベル(「農産物ブランディング」部のクラファンページより)

ビールというと麦!というイメージがあったので、お米でもビールができることにまず驚いたし、蓮華の花が土に還り、稲の栄養になり、お米になり、お米からビールができるってめっちゃロマンチック。

「アラサー女子がギフトに使ってくれると嬉しい!」という生産者さんの要望があったので、周りの女子たちを思い浮かべつつウキウキ作りました!

最初にできたのが蓮華→稲穂→米→ビールの循環を表現したいな、と思って作った案。ラフはざっくり手書きベース。

いくつかのボツ案も経て、方向性決めに出したラフ3案がこちら。今見ると色々荒いですね…。

(そう思えるのは成長だと思いたい)

左:蓮華と稲穂を抽象化してエンブレム風にする。背景のグラデーションで、蓮華から稲穂(あるいはビール)への変化を表現。
中央:蓮華、お米、ビールの循環を円環で表現。イラストは繊細なタッチで女性らしい雰囲気に。
右:お米を大きくレイアウト。遠目から見てインパクトがあるデザイン。蓮華要素が少ないので、小さく蓮華のイラストを入れる予定。

左はギフトというよりお土産っぽいかも、というフィードバックがあり、中央と右のどちらかで進めることに。

中央が推し案だったこともあり、中央にギフトらしくリボンの装飾が絡ませるのはどうでしょうと提案、こちらで決定!

清書作業→色の調整します!

ラフまでざっくり感が満載でしたが、ここから丁寧に清書していきます。趣味でイラストかじっておいてよかった。。

ベースにざっくり色を塗って、全体の色バランスを見ながら調整していきます。イラストの制作にはPhotoshopを使用。

仕上げに周りにリボンを絡ませ、たくさんの背景色の組み合わせで試してみた結果、ビールの色に近い薄黄色or空のような青色のどちらかがしっくりきそう!というわけでロゴ色を変えた2パターン、各2色で提案。

米粉ビールのモックはなかったので、モック内の画像がとても麦です笑

米粉ビールのチームで話し合い、GOLD×YELLOWの組み合わせ(右下)で決定!印刷用に色味を最終調整して納品。

納品後の印刷所との手続き等は吉村さんが行なってくれました。データに不備がなかったようで一安心。印刷物用の納品はデータ不備が怖すぎる。

そして商品へ!

完成したビールは、農産物ブランディング部の集まりで振舞われました。手に取れる商品になる嬉しさは格別です!

苦味が少なめで、スッキリとした味わい。これならビールが苦手な人でも飲めるはず。お米からできただけあって、和食、お米にも合います。

販売はまだこれからですが、このビールがたくさんの方に飲まれて、ラベルの円環のように、リボンのように、人と人とを繋いでくれるものになるといいな〜と思ってます!

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