ノンアルコールでも、それは社交場の飲み物
●モロッカンウイスキーと呼ばれるモロッコのミントティー
「飲みに行こう!」と誘われると、「いいですね!」って即答すればいいのに、やっぱり一応アルコールが飲めないことをアナウンスしてしまう。
仲良くなるためのステップに、なんだか水をさしているようで、いつも申し訳ない気持ち。
アルコールのは社交場の公式ドリンクのイメージがあるのは私だけでしょうか。
イスラムの国は、どんな誘い方なんだろう?
「お茶しない?」とか?
お酒は、イスラム教で禁止されているものの一つ。ムスリム(イスラム教徒の方々)の方々にとっては、お醤油もみりんもNGらしい。(人によるとはよく聞くけど)とにかくアルコールを飲む文化はない。
10年前に旅したモロッコはイスラム教が国教で、みんなミントティ―を飲んでた。
ホテルはもちろん頼めば出してくれるし、街角のカフェというカフェでおじさんたちがミントティ―飲みながら談笑していた。
住宅街に迷い込んでトイレを貸してもらったときにも「まぁゆっくりして」とミントティーが出てきた。
社交場の公式ドリンク。
このミントティ―、想像以上にものすごく甘い!
一口飲んで
「おぅ!え!!」
って驚くぐらいの甘さ。
もちろんミントの香りもガツンとくる。なのに後味は苦味も感じる。
はじめは驚いたものの、甘さの後の爽やかさ。飲み進めるほどに交互に強めにやってくる味になぜかリラックスする。
街にいたおじいちゃんたちが、歯が欠けているのは「モロッカンウイスキーの飲み過ぎだから」と教えてくれたけど、たしかに病みつきになる味。
●モロッカンウイスキーの作り方
作り方を垣間見た時があった。
・砂糖
・水
・ミント
・茶葉
どこで見たのか忘れてしまったのだけど、罪悪感を覚えるぐらいの砂糖を入れていたことは覚えてる。
そりゃ甘いわけだ。
そして、フレッシュなミントをこれまた、やかん一杯にいれて、緑茶と一緒にぐつぐつ煮だす。
この緑茶、ガンパウダーと呼ばれる丸まった茶葉のお茶で、不発酵の中国緑茶。
なんでこんなに詳しいかというと、帰国後、再現したから。
日本の緑茶もほとんど不発酵ということを聞いて、作ってみるものの、なんか味が違う。
やはり中国茶の丸まったもので作るほうがいいのかと作ってみたけど、なんか違う。
やっぱり、あのコーランが流れる乾燥した土地で飲むからおいしかったのかな。
とあきらめて10年。
manamintとしてミントシロップを作るようになって、やっと判明。
キューバなどでモヒート用のミントとして使われているイエルバ・ブエナをmanamintドリンクに使えないかなと試作、シロップを味見したときに「あー!これ!!!」と心の中で叫んでしまった。
モロッコで採れるミントが正確にはどれかはわからないのだけど、このイエルバ・ブエナのミントの香りの強さと砂糖の甘みのバランスがあの味。
あとは、渋みのあるガンパウダーを合わせればモロッカンウイスキーに近づけそう。
帰国後に試していた時は、たしかペパーミントで再現しようとしていたはず。
ミントの種類がちがってたのか!
ずっと追い求めていたわけでもないのに。長年の研究が実を結んだような達成感すら感じて、1人キッチンでジーンとしてしまった。
このシロップ、お気づきのかもしれないのですが玄人向き。(初めてモロッカンウイスキーを飲んだ時は、板ガムが主流だった時のミントガムを飲んでいる気持ちになった)
なかなか、はじめましての方にお出しする勇気がないので、私がチビチビ飲む用として、ストックしました。
manamint…manamint(マナミント)と申します。
manamintという屋号で、お酒の場でも一緒に盛り上がれるドリンクとして、ミントシロップで作ったドリンクを不定期で提供してます。
この度、たくさんの人とノンアルドリンクの種類の豊富さを共有したいと、noteを始めました。
●自己紹介ページ
https://note.com/fica/n/nba1aa4411594
いただいたサポートは、いつか皆さんと乾杯するための、ノンアル造りの資金として使わせていただきます。