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イナダミホ「傘はいらない」で友情って最高! と思う

今回は、イナダミホのミニアルバム『ポップネス』から「傘はいらない」という曲を紹介したい。

この曲は、何か嫌なことがあった友人が、大雨の日、おそらく夜中に訪ねてきて、その友人を励ます歌だ。化粧が落ちるまでいっぱい泣いて、食べて、話をして、そして嵐のなかに踊り出て、びしょ濡れになる……という歌詞だ。

生まれ変わって明日を生きるのさ
びしょ濡れ傘はいらない
(イナダミホ「傘はいらない」『ポップネス』収録より)

辛いことがあった嵐の夜を、一緒に外に飛び出して、パーティーナイトに変えてしまうような、そんな友達がいたら最高だな、と思う。と同時に、わたしにはこんな女友達はいないな、と寂しくなる。

(上掲動画の4:00ころから「傘はいらない」)

でも、先日行われた2019年11月17日のライブの日、3曲目でこの歌が演奏されたとき、わたしはちょっと泣いてしまった。なぜか、この歌がわたしを励ましてくれているような気持ちになったのだ。今では「傘はいらない」がわたしの「友達」のような気がしている。

その日、イナダミホが歌詞を忘れたために、イントロを2回聴くというラッキーなハプニングがあったのだが、鹿嶋静のバイオリンが加わった三拍子のワルツは、繊細さを併せ持ったパワフルさで、みんなで一緒に雨の中に飛び出して、大騒ぎしてくれそうな、そんな感じがしたのだ。

暖かい手で、ぎゅっと手を握ってもらって、一緒に踊っているような安心感と楽しさがあった。それで、思わず泣いてしまったのだ。

いい歳をした大人を、ライブで泣かせることができちゃうイナダミホは、現在クラウドファンディングに挑戦中だ。わたしのように「深夜に押しかけてもオッケーな友達がいない」という方や、イナダミホの歌をいいな、と思った方は、ぜひ一緒に応援してほしい。きっと、イナダミホの歌が、あなたの友達になってくれるから。

残りはあと3日。最終日前日の12/6(金)18時以降は、コンビニ払い・銀行振込ができなくなるそうなので、注意が必要です。

【追記 01:30】

*トップ画像は2018年7月14日のライブ時のものです。

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