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イナダミホ「オルゴール」を最愛の君に聴かせたい

イナダミホが、22歳のときに作った「オルゴール」という曲がある。「君」を愛する気持ちを、オルゴールのように何度も繰り返し歌う、という曲だ。とにかく、歌詞が美しい。

「いいこと」同様に、独身なら絶対に憧れてしまう歌だ。もう、結婚記念日や11月22日(いい夫婦の日)には、愛する人に歌って聴かせたいと、独身のうちから考えてしまうくらい、素敵な曲なのだ。

これからずっと先もいれるといいね
あっという間に明日になって毎日が続いてく
1年 2年 3年 4年 5年...
あと10分 そばいにて

いつか歳をとって
今日のことを笑って話すのだろう
宝箱にいっぱいの思い出を詰めてシワシワの顔で
聞こえてる? わたしの歌
何度でも歌うよ
(イナダミホ「オルゴール」『ポップネス』収録より)

「あと10分」は、出勤前の10分かもしれないし、出張前の10分かもしれない。

もしかしたら。

もしかしたら、病室で看取る、永訣前の10分かもしれない。少しでも長くそばにいたい気持ちが、この10分に集約されている気がして、うっかり気持ちが繊細になっているときに、この「オルゴール」を聴くと、涙が出てしまう。

疲れて眠る 君の隣
寝息に耳を傾ける

世界で一番静かな夜になるよ
朝になればそれぞれの役目が待っている
君のこと愛する人きっとたくさんいるだろう
ここにもひとり
(同全出)

寝ているときだけは、お父さんやお母さんという役目や、会社での地位や社会的な立場から解放される。でも、朝になれば、それぞれやるべきことを、そうあるべき姿で、こなさなければいけない。

そして、家族を離れたコミュニティーのなかでも、たくさんの人に愛されているくらい、「君」は素敵な人なのだろう、と想像する。でも、ここにいる「ひとり」が一番、「君」を愛していることが伝わってくる。

素敵だなあ、と思う。こんなふうに穏やかに、でも力強い愛の歌を22歳で作っていたなんて、と、あらためてイナダミホを尊敬する。

わたしは、イナダミホが10代の頃……junior size名義で活動していたときにファンだった。当時は自分自信を見つめる曲や、恋愛や友情の曲が多かったような気がする。

いま、イナダミホはお母さんになって、家族のいるシンガーソングライターになったことで、変わった部分もあるだろうし、変わらない部分もあるだろう。

イナダミホ名義の歌を聞き始めた2018年の春夏頃「イナダミホはわたしの好きだったjunior sizeではないんだな」と勝手に考えて、勝手に悲しんでいたことがあった。学生時代に、友達に彼氏ができて、なんだか寂しくなるような、そういう気持ちに似ている。

でも、「いいこと」や「オルゴール」は独身の頃の曲、そして販売中のデモ曲集のなかに、junior size時代に作りかけた曲もあるという。

じっくりとイナダミホの歌を聴き込むうちに、junior sizeもイナダミホも、同じシンガー・ソングライターなのだということを受け入れるようになってから、ますますイナダミホもjunior sizeも好きになった。

そして、こうしてnoteにイナダミホの曲について書いてしまうくらいの、重いファンになってしまった。でもいいのだ。わたしは、勝手にイナダミホとイナダミホの歌を愛していて、その愛を表現せずにはいられないのだから。

動画は、今年7月のピアノワンマンで披露した、junior size時代の2ndシングル「手のひらに」。これも、わたしの大好きな歌だ。

こんなにみじめな気持ちなのに
君は何も知らないふりして
そっと そっと そばにいてくれる

君が泣いたら 僕も泣こう
君が笑ったら 一緒に笑おう
忘れないで たった今ここに
掴むものは確かだから……
(junior size「手のひらに」より)

この歌は【君と僕】の歌だけれど「オルゴール」の【君とわたし】と同じように尊い……。わたしにも、「オルゴール」や「手のひらに」のような「君」が、いつか現れますように……!

さて、イナダミホの歌が届いて、響いた人には、いま彼女が挑戦しているクラウドファンディングで、わたしと一緒に支援をしてほしい。

イナダミホの歌を聞けば、好きになるひとがたくさんいるはず。「オルゴール」の歌詞みたいに。きっと、ここにもひとり。

残りはあと3日。最終日前日の12/6(金)18時以降は、コンビニ払い・銀行振込ができなくなるそうなので、注意が必要です。

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