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TRP(東京レインボープライド)2024に行きました

 2024年4月20日(土)、代々木公園で開かれていた、TRP(東京レインボープライド)2024に行った。
 カラッと晴れた春の日で、暑いくらいの陽射しが気持ち良い日。
 初めてTRPに参加して、書き残したいことやメモしたいことも色々とあったので、簡単にここに書き留めておこうと思う。


何をしたか

 同性パートナーと一緒に行った。彼女の応援している芸能人のステージを観るために行こうと言っていたので、まずはそれをめがけて。が、色々と前の用事が押して、観られず。代わりに企業ブースをたっぷりと歩くことにした。

 企業ブースもかなりの数があり、全てに注力して歩くのは難しかった。雰囲気としてはフェスというか――わたしはフェスには行ったことがほぼないので、超ハイレベルな文化祭みたいな――感じだと思った。SNSで見ているよりも、ずっとずっと「お祭り」ムードが強かった。普段何気なく使っているメーカーが出店しているのを見かけるだけで、なんとなく面映ゆい気持ちというか、でも嬉しい気持ちというか、むず痒いけれど小躍りしたくなるような気持ちになった。

 途中で、みたらし加奈さんと、かなたいむ。さんのお二人をお見かけした。思い切って話しかけて、写真を撮っていただいた(!)。ちょうどそれが「結婚の自由をすべての人に - Marriage for All Japan -」(マリフォー)のブース前で、「国会議員にお手紙、書きましたか? ぜひ!」とみたらし加奈さんに薦めていただいたので、その流れで二人でマリフォーのブースの中に入った。

 このブースでは、自分の住んでいる地域にいる議員に同性婚の自由を求めるハガキを送ろう! という活動がされていた。
 自分の住んでいる地域にどんな議員がいて、誰が同性婚を認めたいと思っていて、あるいは思っていないのか、分かりやすく調べられるサイトを作っているとのことで、それを見て自分の住んでいる地域にどんな議員がいるのか調べた。わたしは引っ越して間もなくて、議員を調べるところまでは手が回っていなかった。「ああ、この人なのか」とか「こんな人がいるんだ」というところからのスタート。5分くらい悩んで、一人メッセージを送りたい人を決めて、マリフォーのスタッフさんからいただいたハガキに一言コメントを書いて提出した。
 「自分がどの自治体に住んでいるか」「誰なのか」を併記すると、より議員さんに読んでもらいやすくなるらしい。マリフォーのスタッフさんからそのアドバイスを受けて、東京都の〇〇区に住んでいて、あなたの選挙区にいます。同性のパートナーがいる者です。というようなことを書いた。

 自治体が並んでいるエリアもあった。東京都のパートナーシップ宣誓制度の紹介ブースに行った。職員さんが、「東京都〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇制度」の〇に入る単語は何でしょう? みたいな簡単なクイズを出してくれた。正解すると、SDGsグッズがもらえる。わたしもパートナーも無事プレゼントをもらった。

 途中、企業が作りまくったレインボーカラーのステッカーやチラシをもらいながら、ビールを飲んだり、ブースの様子を眺めたり。1時間半くらいかけてゆっくりと企業ブースを回った。もらったチラシには、アライ表明をしている医師の一覧だったりとか、精神疾患を持つLGBTQ+の支援をする団体のお知らせ、HIVの啓発などがあった。

何を考えたか

企業ブースの、誰を向いてやってんだ?感

企業ブースに書かれていることは、大体「日本の何%はセクシャルマイノリティだと言われていて~」みたいな内容で、TRPにわざわざ足を向けた当事者本人たちは当然知っているような内容のものも多い。もっと当事者たちが使える内容が増えればいいのにな、と思った。
例えば、「Ally表明医師マップ」を作成した団体のブースがあった。医療とLGBTQ+の繋がりにくさというのはよく言われること。そういう内容のものは当事者にとって有意義なものになりうると思う。(Ally表明医師マップ自体は、まだまだ途上にあるようで、わたしの住んでいる地域はほとんど登録されていなかったのが残念だった!)

東京都のブースで感じた「"LGBTQ+の人たち"を応援しましょう」感

上にも書いたように、東京都はパートナーシップ宣誓制度について紹介するブースを出していた。わたしとパートナーは東京都のパートナーシップ宣誓制度を使った上でパートナー関係にあるし、パートナーは新聞社の同性婚トピックを日々熱心にチェックしている。張り出されている内容は当然知っている内容。
「すごい!よくご存じですね~!!」と言われて、いや、使っているので……。と咄嗟に思ってしまった。「あなたは"LGBTQ+の人たち"ではないでしょうが、"LGBTQ+の人たち"のために勉強しましょうね!」というスタンスなのがそこから窺えてしまい、苦々しい気持ちになった。

意外とめちゃくちゃ楽しいが、批判されるのも分かるし、批判を認められる社会に生きたいな感

TRPというと、毎年何かが炎上しているというイメージで、あっけらかんと遊びに行くのもなあ、みたいに思っていた。けれど、行ってみると本当に「お祭り」で、とても楽しかった!
一方で、これだけ盛り上がるお祭りであれば、そりゃあ批判されることも多いだろうと思う。例えば、協賛している会社が会社内で同性カップルに不利益を与えている みたいな話があれば、当然それは批判されることだろう。でも批判自体が悪ではない、はずだから(これはキャンセルカルチャーの蔓延してしまった今の社会では難しい見方なのかもしれないが)、これからはこういうお祭りにも顔を出せるときには顔を出して、そしてダメだと思ったことは指摘するスタンスを取れる自分でありたいな、と襟を正すような気持ちになった。

まとめ

・めちゃくちゃ楽しかった

おわり!

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