碇本学

82年早生まれ。ライターときどき「monokaki」編集スタッフ。 「水道橋博士のメルマ旬報」で「碇のむきだし」連載中。「PLANETS」メルマガで「ユートピアの終焉 あだち充と戦後日本の青春」連載中。

『旅のおわり世界のはじまり』

黒沢清監督『旅のおわり世界のはじまり』をユーロスペースで。『回路』以降は八割方劇場で観ているので、僕は黒沢監督好きなんじゃないかな、たぶん(笑)。
『回路』とか『ドッペルゲンガー』とか以降の作品も黒沢作品にある仄暗さや見えないけど感じる気配とかは世紀末以降の世界ではずっと同時代性があると感じていた。それを文学的にやってる感じがする。決してエンタメ的ではない。この映画はフィクションとノンフィクション

もっとみる

『ウィーアーリトルゾンビーズ』

「そうして私たちはプールに金魚を、」が第33回サンダンス映画祭ショートフィルム部門でグランプリを受賞した新鋭・長久允監督の長編デビュー作。音楽を通して成長していく子どもたちの物語を、ギミック満載の映像表現や独特のセリフ回しで描く。火葬場で出会ったヒカリ、イシ、タケムラ、イクコは、両親を亡くしても泣けなかった。ゾンビのように感情を失った彼らは自分たちの心を取り戻すため、もう誰もいなくなってしまったそ

もっとみる

『アラジン』

『アラジン』をTOHOシネマズ渋谷にて鑑賞。

あまりにも有名な作品だが途中から今の日本のことについて描いてるのかな、と思えるほどだった。権力や欲望(国務大臣のジャファーが安倍首相や安倍内閣の連中にしか見えないの)、そしてほんとうに大切にすべきこと(王女であるジャスミンは政治(まつりごと)についてきちんと書物を読み勉強し、身分を隠して市井の人たちの生活を身近に感じるために足を運んでいて、国民のこと

もっとみる

「あだち充と少女漫画の時代」後編公開されました

『PLANETS』連載の『ユートピアの終焉ーあだち充と戦後日本の青春』6回目公開されました。3回にわたった「あだち充と少女漫画の時代」後編です。
最初に宇野さんに企画書を出した時にはたぶん書いてなかった部分ですね。あだち充と少女漫画との交差についてみんな書いてないんじゃないかってところから始まり、結局「花の24年組」とそこから派生する「コミケ」と「BL」って流れは現在に続くので3回になりました。

もっとみる

『海獣の子供』

「リトル・フォレスト」「魔女」などで知られる漫画家・五十嵐大介が、大海原を舞台に生命の秘密を描き、文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞や日本漫画家協会賞優秀賞を受賞した名作コミック「海獣の子供」を、アニメ映画化。自分の気持ちを言葉にするのが苦手な中学生の琉花は、長い夏休みの間、家にも学校にも居場所がなく、父親の働いている水族館へと足を運ぶ。そこで彼女は、ジュゴンに育てられたという不思議な少年・海と

もっとみる