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『ホットギミック ガールミーツボーイ』

土曜日朝起きて、バルト9に行って山戸結希監督『ホットギミック ガールミーツボーイ』を鑑賞。少女漫画が原作の映画だが、山戸監督が撮る映画に潜んでいる、というか孕んでしまうなにか不穏な感じというか、感情の爆発とかが導線みたいにすらりと通らずに、一気に畳み掛けてくる怖さみたいなものがあった。
少女漫画における王子様であるモデルをやっている幼馴染、同じマンションに住んでいる同級生の主人公が好きなのに彼女を奴隷のように扱うSっ気のあるやつ、おまけに妹想いの兄、とヒロインに対して三人の男たちが言い寄る的な話ではあるのだが、そこに復讐だったり、親たちの問題なんかも絡んでくる。
正直、これおもしろいのかどうかわかんない。山戸監督作品にあるなんかわからんがすごい(こわい)部分は十分あることはわかる。これを十代の主人公たちと同年代の人たちが観るとリアリティはどのくらいあるのだろうか、また共感できるのだろうか。ただ、ヒロインがわりと冒頭から山戸監督その人なんじゃねえかなって思えるのは、なぜだろう。監督・脚本だから、もちろん監督が漫画を元にシナリオにしているわけだが、山戸結希がむきだしになっているように思えるだけで、彼女はやはりすごいのだと思うのだけど。やっぱり十代の女の子がどう感じるのか知りたい。
そういえば、この前に観た『新聞記者』にも出演していた高橋一也さんがこの作品にも出演されていた。

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