生き様

先日はほぼ一年ぶりに昔住んでいた街に行ってきた。不思議な町で行くたびに元気をもらう。日本に来て最初に住んだ町ではないのに一つの原点になっているような感じがあって、行くときに大事なことを思い出される気がする。

今回もそうだった。この街に行くと原点に戻るという感覚になるのは、そこで暮らしたときの思い出はもちろんあるけれど、その町で知り合った人たちとの関わりの中から生まれるような気がする。

比較するわけではないが、自分との差を突きつけられるというか、自分の足りないところが浮き彫りになってしまうからもう一遍頑張ろうという気持ちになる。

特にすごくお世話になったある方の影響が大きい。とても尊敬する方だ。変わり者ではあるが、良心に満ちていて、本業を持ちながらそれと別のライフワークを持ち、地域活動に尽力する。かなり偉い方だけど、子どもを対象とした小さいイベントを開いたり、高校生を相手にしたりする謙虚な姿にすごいものがありいつも力をもらう。

忙しいはずなのに、次々と新しい活動を始めていく。歳がだいぶ重なってきているのに衰えとか、疲れとか、そういう様子は全くなく、むしろ若々しく元気だ。やっぱり情熱を何かに注いで人に奉仕するということは、人間に元気をもたらすし、幸福で健康で生きていく上で大事なことだと思う。

もう一つこの方のすごいと思うところは貪欲な向上心だ。知的欲求は燃え尽くしている。会話をするとあちこちに話題が飛んでいってどの話題でもまるで専門家のように語れる。知識量は凄まじいものがある。それでも、マウントを取るようなことは一切なく、あくまで知識定着のためのアウトプットとして話している。さらに、一方に喋らず、相手の話にも聞き入って学ぼうとする。

この方を始めその街に深い関わりのある人全員に刺激を受ける。都会生活で鈍くなっているものが刺激され向上心に火が着く。尊敬する人たちの影響が強い。

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