「巣ごもりくん日記」の修了にあたって

新型コロナウイルス感染症による休校措置。巣ごもりくん属する横浜市立学校は3/3火曜から5/31日曜までの90日間となりました。1年で一番長い休みである夏休みすら1か月のところ、結果としてその3倍の90日という長い休みとなりました。そして緊急事態宣言が解除されて1週間、長い休校生活が終わり、6/1月曜から分散ながら登校が開始されました。

この巣ごもり生活修了に伴って、「巣ごもりくん日記」も修了させていただきます。

当時中1の巣ごもりくんにとっては、長期休みの嬉しさと、中3卒業生のためのイベントが全て中止になってしまうことへの淋しさ(サークル先輩に挨拶ができない等)で複雑な気持ちのように見えました。そんな様子を見ながら、3月後半から「巣ごもりくん日記」を書き始めました。「つぶやき」機能を使ったのは、毎日書くには140字ぐらいがちょうど良いと判断したからです。結果的に毎日はアップできず数日まとめてアップした事もありましたし、少し遡った事を単発でアップした事もありました。ただ毎日その日にあった事を自分の手帳を見ながら書いていたことは事実です。

3月末か4月初めから、テレビが感染症の話題ばかりになり、罹患者が動画をアップするようになりました。その影響で、巣ごもりくんも一時期いわゆる「コロナ鬱」「コロナ不安」な状況に陥りました。家から一歩も出られない日が続きました。私にペッタリして甘えることが増えました。それを話してくれるだけホッとしましたが、1人抱え込んでいたら…と思うと私が辛いです。
特に動画は、時に啓蒙になりますが、時に不安を増大させます。メディアやSNSの難しさを感じます。

ただ4月半ばからは随分落ち着きを取り戻し、暫く弾けなかった趣味のピアノも弾き始め、「巣ごもりくん(3さい)」という甘えん坊でちゃっかりものなキャラクターを持ちながら、時に13歳に戻る、彼なりのオンオフができてきました。

この3か月、不思議なぐらい生活パターンは崩れませんでした。今までも長期休暇だからといって崩れたことはありませんが、3か月という長い期間でも崩れることなく過ごせたことは感心しています。そして、1日1個お手伝いをすることを当たり前のように取り組んでくれたことに嬉しさと頼もしさと成長を感じています。この期間、父親も在宅勤務でしたので、巣ごもりくんが父親と話す機会も相当増えました。家族とのコミュニケーション、5人家族における家事の大変さ、心の保ち方など、この休校期間だからこそ得られるものを少しでも享受できていたら嬉しいです。

1年前、私が実家事情で不在がちになり、我家の生活が巣ごもりくん任せになることが続きました。どうしようもないといえども、そのフォローが大変気になっていました。今回の長期在宅時間で、その分の穴埋めが少しでもできていたら幸いです。

今回「終了」ではなく「修了」と書きました。緊急事態宣言が解除されても、学校が再開されても、第2波第3波含め、まだ新型ウイルスが消えたわけではありません。これから共存していかなければなりません。
またいつ休校になるかわからない状況ですが、少なくとも今回のような「長期休校」は「修了」して欲しいという願いを込めてこの字を使いました。

巣ごもりくん本人もこの文章の存在は知っているものの読んでいません。いつか読んで欲しいと思っています。

新型コロナウイルスは生活を一変させました。私達の意識や心にも影響を与えました。これからの生活がどのように進んで行くのか、まだ始まったばかりであり、手探り状態です。皆さまに平穏な日々が少しでも早く訪れることを願って、「巣ごもり日記」を修了したいと思います。