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僕は”仕合せ”な人生を送りたい

「幸せな人生」とGoogle先生に尋ねると、あれこれと検索結果が出てくる。
幸せな人生を送る方法。幸せな人生の5つの条件。幸せな人生の秘訣。
どれも正解で、どれも間違いだろう。

ある時、幸せの漢字の成り立ちを教えてもらった。諸説あるが、幸という漢字は
「両手を縛られた人が土に埋められている様子」を表す象形文字だそうだ。その人に比べたら、こうして普通に生きていることが”しあわせ”なのだという。つまり、自分より大変な人を見て初めて人は幸せだと実感するのだ。

SNS社会の今、僕らは幸せな人生を保つことで精一杯だ。twitterやインスタに充実している写真を投稿し、羨むコメントを見て満足感に浸る。反対に、友達が楽しそうな投稿をすると小さな嫉妬が湧いてくる。

承認欲求が強ければ強いほど、SNSにのめり込んでいく。嘘と真と見栄が混在する世界で、自分が幸せになる道を必死になって探す。
そして、いつしか架空の幸せな人生を作り上げていくのだ。

あれはとある人の自伝を読んだときだった。ネットがまだ普及していない時代を生きてきた人だ。その本の中で、”仕合せ”という言葉と出会った。誤字かと疑ったが、どうやら”幸せ”という漢字が一般化する前に使われていたらしい。

仕合せは偶然のめぐりあわせを意味し、それが良いことでも悪いことでも「しあわせ」だと考えることだ。他人と比べるのではなく、自分だけの人生で感じる。僕はそんな人生を送りたい。

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