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「たこやきマントマン」(の主題歌)がやばい。

たこやきマントマンというアニメがある事は知っていた。
先日、突然、同居人が鼻歌でこのアニメの主題歌を歌っていたのだが、「たこたこたーこ たこたこたーこ たこたこたこやきマントマン♪」というサビのメロディの圧倒的な強度に中毒になってしまった。

もう名前からして強すぎる。

たこやきマントマン。

アンパンマンに出てくる超人(怪人?)の名前ではなく、やなせたかし文脈から生まれたものではないらしい。

たこやきマントマンという独立した作品だ。

この名前は「たこやき」と「マントマン」の二つに分けるべきだろうか?
それとも「たこやき/マント/マン」と三つに分けるべきか。

まず、「マントマン」なんて職業は聞いた事がない。
身に付ける「もの ➕ マン」の職業だと、カメラマンとか、ガンマンとか、プロレスラーのマスクマン(光戦隊ではない)ぐらいしか知らない。

マントマンなんて職業は聞いた事がない。

しかも、ただのマントマンじゃなく、たこやきのマントマンなんて!!

全く意味が分からない。

歌の話に戻ろう。
とにかく聞いて欲しい。
軽快でひたすら楽しげな、さねよしいさ子さんの歌声も素晴らしいのだが、メロディだけでなく歌詞にも注目したい。

この歌、全体を通して、ひたすら遊びまくり、ひたすら遊ぶことを奨励するだけの歌詞である。

チルの要素ゼロ!
あがりっぱなし!!

ずーっとひたすらに遊び続けて、ニコニコしてワクワクして、空を飛ぶのだ。

ヤバい!!

完全にサイケデリック!!

全体的な異常なポジティブさが目立つこの曲、二番で少しネガティヴな事を言っている。

空でかくれんぼしている彼らが「晴れた日はかくれんぼする雲がなくてこまる」という部分だ、しかし、その「困る」状況を一発でひっくり返すワードが白眉だ。

「だけと愉快〜♪」

これはかなり凄い。
どんなネガティブな話題も「だけど愉快」って言ったらもう勝ちじゃないか!!

「最近体調悪くて…だけと愉快〜♪」
「今日は暑過ぎる…だけと愉快〜♪」
「仕事めんどくせぇな…だけと愉快〜♪」
「今日は全くツイてなかったな…だけと愉快〜♪」

強い!強すぎる!

全く内容は見たことないし、みる必要は感じない。むしろ歌だけで済ませて知ってるという事にしておきたい。

そんな気持ちになる。

1998年から1999年という、ノストラダムスの予言が迫り、末法思想がうずまく時期にかけて放送されたこのアニメ主題歌は、「どうせ地球滅亡するから、仕事なんかしねえで遊びまくれ!どうせ死ぬし!」的なヤケクソな空気を受けたのか、ひたすらに明るさと狂気とトリップ感と多幸感を感じざるを得ない。
あ、たこやきだけに多幸?!

言うまでもなく、本編を見る気はない…だけど愉快〜♪

ありがとうの一言です。本当にありがとう!