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アシパンが、復活するかも知れないという話。

あ、失礼。

こんにちは。
高野政所です。今を遡ること、約15年前、僕が27才の頃、二人の仲間とともに大田区の大岡山と言うところに小さなDJバー/クラブACID PANDA CAFE(通称:アシパン)という店を開店しました。

アシパンは非常に特異性のあるクラブで、まるで商売のことを分かっていないまま始めたものですから、売上よりもおよそ既存のクラブがやりそうにもないとにかく面白いこと、ウケる事を第一に考えてずっとやっていました。

ダサいTシャツを持ち寄り、そのダサさを競う「ダサTウォーズ」パワーポイントを使ったプレゼンショーの走り、「パンダ中学100年B組」、店の前に防犯カメラを取り付け、当時、頻発していた来店者の自転車へのイタズラを止めるため、店内のスクリーンで夜通しその模様を監視し続ける「ジャスティスナイト」、日曜日の朝に放送する特撮やアニメの楽曲ばかりかける「ニチアサナイト」、ルーレットでDJの性癖や言いにくいことを喋ってからDJするイベント、DJをやったことがない人間を集めて30分だけ超適当に講義して実際にDJしてもらう「ファーストミッション」、どれも集客はありませんでしたが、他のどこもやっていない面白い事をやる、という意味では一貫してきました。

後半はTBSラジオに出ていたということもあり、「東京の最先端かつ平均的なクラブ」の異名を取り、全国から上京したおかしな若者が集う場所となり、その狂ったイベントによって醸造された風土から現在も多方面で活躍する多数の奇才、変人が排出されました。

もちろん、やっている自分たちはさほど頭がおかしいとは思っておらず、至極真面目に、世間から見ると気の狂った事を続けていたわけです。

アシパンは2度の移転を繰り返し、2015年の3月に大麻取締法違反での逮捕をきっかけにその9年の歴史に幕を閉じました。

店がなくなり集う場所がなくなった「アシパン難民」「アシパン残党」と呼ばれる人達は今でも他のクラブでDJやオーディエンスとして、または別の業界でなかなかの活躍をしています。

今になってみると、確実に日本のアンダーグラウンドカルチャーに足跡を残すコミュニティであり、深遠なマイノリティ文化の発信地になっていたのだなぁと思います。

店がなくなって4年以上が経ちますが、その閉店を惜しむ人たちからは、未だに「お店はまたやらないのですか?」とよく尋ねられたり、「アシパンがあるうちに一度行きたかった」などと言われたりします。

お店をやるのにはお金がかかります。
4年前に仕事を失ってシール屋で細々と生活する僕にそんな経済的な余裕はありませんので、「店はもういいかな」と聞かれる度に答えていました。

しかし、このネットワーク社会で、あのアシパンをオンライン上に復活させる計画が立ち上がりました。

ただ単にバカな事をやり続けるだけでなく、教育の要素を取り入れたオンライン学校コミュニティ「アシパン学園」を立ち上げる事をここに宣言いたします!

僕は教育などの難しいことは正直よく分からないので、アシパンが生んだ鬼才の一人であるアボカズヒロ君が学園長補佐、教頭先生のような存在になってもらい、まずは我々二人からアシパンの伝説の続きを作っていこうと思っています。

そして、この場で大岡山、自由が丘、渋谷とアシパンに関わったり、遊んでくれた皆さん、必ず協力を求める時があると思いますし、もう、何人かの方は声をかけさせてもらっています。力が必要になったら、必ず声をかけます!

なので、その時はご協力お願いします!

リアル店舗時代に来てくれていた人、怖くて行けなかった人、地理的な関係でついに来店が叶わなかった皆さん、朗報です。

アシッドパンダカフェがアシパン学園として復活します!!

その文化的意義はアボ君に任せるとして、オンラインでまたみなさんと遊べる事を楽しみにしています。

アシパン学園 学園長 高野政所

ありがとうの一言です。本当にありがとう!