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同じキャラで画力の変遷を辿る 第二弾

前回の記事から3カ月経ったのでまた同じキャラを現在の画力で描きました。

↓が3カ月前の記事。


2022年6月からスタートです。

2022年6月

イラストを描き始めて1週間後ぐらいに描いた女の子です。
ミリタリー風で洋風の剣を持ってるクールなキャラが良いなと思って描きました。

製作時間1時間。



2022年12月

若干体の描き方がパワーアップしました。

製作時間1時間。


2023年3月

色の塗り方を工夫するようになりました。
製作時間4時間。(ラフ+線画90分、色塗り2時間半)

2023年6月

ひたすらクロッキーと模写ばかりして塗りは捨ててたので色の塗り方は3月と変わらずです。

顔をとにかく綺麗に描こうとしました。

身体や剣は相変わらずテキトーです。質感表現が課題です。

製作時間4時間。(ラフ+線画90分、色塗り2時間半)


2022年6月から2023年6月の1年間のまとめ

2022年12月から2023年3月の成長が個人的には大きいと思います。
3月から6月は微妙に上手くなったかなという感じです。

所感等

2022年6月から絵を描き始めて、ほぼ毎日絵を描いてます。

失速した時もありますが、基本的に毎日5時間は絵を描いているとして、恐らく2000時間はイラストに投入したかと思います。2000時間だとこんな感じという参考になるかと思います。

自分がイラストを描く時に感じていることとしては下記。

①1枚の絵に数十時間も掛けてられない


飽き性なので、1枚の絵には時間を掛けてもせいぜい5時間ぐらいが限界です。それ以上は集中力が持ちませんし、飽きます。技術が増えればそれだけ掛ける時間も増えると思いますが、多分1晩寝かしてしまうと粗ばかり見えて全部やり直しちゃって永遠に完成しないかもしれません。

そういう意味では、5時間以内で描ける程度のイラストが自分の中での完成形なのかなと思っています。

②線を綺麗に描くのが苦痛


一時期版権絵関係の試験を受けてみた時に、ドット単位での精密な線を求められました。これが精神修行のようで、これやるぐらいだったら普通の会社員やった方が良いわというレベルで、その試験はリタイアしました。色々と大雑把な自分には苦痛でしかなかったです。

個人的には少年漫画でよくあるような、味があり、迫力のある線が好きです。一枚絵としての需要は恐らく「キッチリした線」が多いとは思うのですが、こればっかりは苦手なことなので切り捨てようかと考えてます。

かといって漫画はなー、難しい。漫画にも色々なスタイルがあると思いますが、基本的には「そこそこの画力+めっちゃ面白いストーリー」が求められると分析してます。画力は努力で幾らでも身に付きますが、ストーリーはその人の感性、つまり今までの人生で経験・吸収してきたことに重きがあるんじゃないかと。時代の波に乗れるかどうかというのもあります。僕は漫画(特に商業連載)はギャンブルだと思ってます。

また一枚絵と違い基本的には数ページの仕事となり、言ってしまえばちょっとだけお試し受注というのがあまり無さそうで、受注の敷居も高いのではないかと思います。

③塗りを上達しようという気になれない

イラストで金を稼ごうという観点から見ると、塗りの上達ほどコスパの悪いものは無いと思います。当然、ゲームやなんらかのキャラクターや背景を描くのであれば超絶美麗な塗りが必要だと思いますが、一般的に街を歩いていて見るような絵はせいぜいアニメ塗りというイメージがあります。

だから、ゲームやら新海誠映像作品の背景やらを描く以外であれば、塗りを上達させるのは自己満の範疇かと思います。デッサン崩れの無いように形を取り、説得力のある陰影を付けられれば恐らく世の中の8割以上のイラスト需要の条件は満たせると分析してます。逆に言えば、残りの2割のために大量の時間を注ぎ込んで塗りを上達させるのは、やはりコスパは悪いです。

これらは素人の勝手な憶測です。でも、世の中を見た感じそうですし。特にプロとか熟練者にしか見えない絵の技巧云々を語る人もいますが、一般人は特にそこまで求めてないのではないかと分析してます。絵を2000時間描いてる自分も、「まあどうでも良いわ」と思ってるぐらいですから。神々の遊びみたいなもんかなと。

また、趣味的に自分の世界観を出したいって観点でも、僕としてはまあそこまで塗りは重要じゃないかと思います。極端な話、白黒でも良いですし、世界観を出したいならセリフを付けて漫画にした方が絶対伝わります。一枚絵は結局一枚ですから、何コマも何ページも描いて物語も付いている漫画には世界観の伝達という意味では勝てないと思います。塗りを先行し過ぎてデッサン総崩れの絵描きさんもSNSではよく見ます。塗りは綺麗だけど、なんかおかしい、と。

一応僕の考えとしては

・デッサン完璧、アニメ塗り ←仕事になる
・デッサン総崩れ、超美麗塗り ←仕事にならない

です。

あと、よく塗り云々言いますけど、これって要するに陰影表現のことなんじゃないかなと。陰影表現の上達=塗りの上達という意味であれば上達は必須かなとは思います。陰影がヘタクソってことは絵に立体感が無いということなので、そういうのを狙っているわけでない限りは絵には立体感があった方が実在感が出て、見ている人にとっては魅力的に見えるかと思います。僕も、立体感(実在感)というのは目指しているし、今後の課題でもあります。

ということで次は9月ぐらいにまた記事を書きます。

以上


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