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【モルフォ人体デッサン】箱モル模写を5日間で2週した結果


どうもこんにちは。
イラスト初心者が箱モル模写を5日間で2週した上での効果を発表します。

学生や社会人の人なら早い人で1ヶ月、長くて半年~1年とか掛けてやるみたいですが、無職の僕は3日間で1週、5日間で2週しました。

正直これをやれたのは気合以外の何物でもないです。頭痛ヤバかったです。


<箱モル模写の目的>


・人体構造の簡易的理解
・なんか箱モルやれば画力底上げされるんじゃね?という漠然とした期待感


<結果>


①なんとなく人体比率や人体構造が思い浮かぶようになった
②なんとなくアタリの取り方が向上した

なんとなくです。
目の前の視界が開けて「おぉぉぉ!」な感覚ではないです。

<所感>


身に付いたのは、箱や円柱などの記号で人体を捉える能力と、模写におけるアタリの取り方の精度向上です。

前者は箱モルそもそもの意義と合致していてオッケー。

後者は大量模写による副産物という感じです。自分の場合、どうもビビって模写元の絵より色々な角度を浅く描いてしまう癖があるということが発見でき矯正できました。

ではこれで劇的に上手い絵が描けるようになるかというと、そんな感じは全くないです。人体模写に抵抗が無くなった程度、という印象のみです。

当たり前ですが、例えばキャラクターイラストを描くとして、必要なのは人体構造だけでなく、髪、顔、服、ポーズ、背景、パースによる見え方の変化への対応も必要です。箱モルやって全部カバーできないです。

この箱モルで得られることは人体構造の記号化能力+模写能力強化のみかと思います。いきなり不思議なパワーを得て色々な絵をうまく描けるようになるわけではないですね。

この模写をやりながら、他の人はどうなんだろう?と思ってビフォアーアフター記事を探してみたんですけど、劇的に絵が変わっている人はほぼ皆無でした。というか箱モルやクロッキー修行後は大体下記の3パターンになっています。

①あんまり変わってない人
②模写やクロッキーが趣味になってしまう本末転倒の人
③そもそも箱モル模写やクロッキーやる意味ある?という絵柄の人(1頭身や2頭身のほんわか系の動物描いてる人とか)

かろうじて1名、素体の描写が明らかにカチっとした感じに変わった人は見付けました。

というわけで大体は模写自体が目的になってしまっている様子で、模写は上手くなっているけど、オリジナルイラストのクオリティはさほど変わらない、というのが平均的な結果かなと推測します。

恐らくこういったドローイング能力はジワ伸び系なので、すぐに結果は出ないんだと思います。だからこそ、覚えればすぐに自分の絵が見栄えるようになる「塗り」ばかりに行ってしまう人が多いのでしょう。気持ちは非常に分かります。

というわけで、模写に限らず、技能本で得たことをどう自分のイラストに落とし込むか、それを考えながら模写なり勉強しないと全く意味無いんだろうなというのが今回の模写(というか他者の分析)を通じて実感しました。思考停止状態で模写しちゃあかんですね。


以上

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